「あるはるのはなし」3月の代々木に出展するカエルたちの物語
「また来年。」
そう言って、ふたりは別れました。
年に一度の共同制作を終えたからです。
あれから1年。
無事、春が来ました。
季節のご機嫌によっては、春が来ないこともあるので
これはとてもラッキーなことでした。
「そろそろかな。」
オスのカエルは、お気に入りの服に着替え、あのひとを想いながら歌い始めました。
すると、青い鳥が飛んできました。
・
メスのカエルは、遠くで懐かしい声がしたような気がしました。
お気に入りの服に着替え、体にたっぷり水を貯えると、のそのそと進み始めました。あの日のあの場所に行くつもりでした。
声は、待ちきれず移動しているようでした。
そんなふたりを、青い鳥も見守っていました。
「も」というのは、あの船も見守っていたからです。
それから、木たちもそうでした。
ラッキーなことに、ふたりは再び会うことができました。
「やあ。」
「お久しぶり。」
ふたりはひとしきり、この1年の間に起こった出来事などを話しました。
・
ふたりは今年も共同制作をすることにしました。
カエルたちは、もう、何をつくるかは決めていました。
ゆりかごです。
木に挨拶をすると、ふたりは制作を開始しました。
ついに、メスのカエルが体に貯めた水の出番が来ました。
カエルたちにとっては、これは神聖な儀式でした。
ゆりかごが、だんだんでき始めました。
やがて、ふたりのところにオスのカエルたちが、集まってきました。
カエルたちは仲良く共同制作し、それぞれの希望をゆりかごに託しました。
書き直すかもしれませんが、一旦投稿します。
モリアオガエルの生態を基に、空想のカエルの物語をつくりました。
モリアオガエルと違う部分もあります。
タイトルは「あるよるのはなし」をちょっと変えてみました。
「あるよるのはなし」は、主にホタルをモチーフにした絵のシリーズで、色々な表現で描いています。今年の6月に新作を出展予定です。その時には、初めて言葉の作品付きになります。また、3点で1つという形式も「あるよるのはなし」としては初めてです。
まずは3月です。
カエルたちの絵は、3/13~3/24、代々木のピカレスク様にてご覧いただけます。
今回は、「○○展」などの名前はありません。一緒に暮らしたいと思っていただけた場合は、お買い上げの当日、お持ち帰りいただけます。また、ピカレスク様のサイトには掲載されていませんが、通販もご利用いただけます。
私は在庫状況をリアルタイムで把握できないので、直接ピカレスク様にお問合せいただいたほうが早くて確実です。
先日、全体的な概要を投稿したのですが、個々の作品についても、何らかの形で投稿したいです。noteに新しい記事をつくるか、既存の記事にインスタを埋め込むか何かします。
ありがとうございます。それでは、また。
その後、個々の作品の動画をインスタに投稿しました。
YouTubeにはゆったり横長バージョンを投稿しました。
それぞれの作品についての説明を別の記事で投稿しました。
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