大切な人と笑って生きていきたい
幼少期に両親の離婚を経験した私は、仲の良い夫婦、というものがわからないまま育ちました。
祖父母も、親戚のおじさんとおばさんも、互いにいがみ合っている夫婦ばかりで、身近に“仲のよい夫婦”はほとんどいなかったのです。
そんな私が夫と出会い、結婚し、夫婦になりました。
“仲のよい夫婦”を知らない私が、夫と“仲のよい夫婦”になれるのだろうか、と思いました。
それから7年。紆余曲折を経て、まだ夫と夫婦で居ます。
そこに至るまでには、沢山の問題がありました。
それはもちろん、私の生い立ちゆえのものも多く、一朝一夕に解決できるものではありませんでした。
しかしここでも『ポリヴェーガル理論』の学びが私を助け、良好な夫婦関係を構築していく際の助けとなってくれました。
今日はそれを、書いていこうと思います。
※私は理論を書籍で独学で学び自分なりに取り入れていますが、専門家ではありません。ご了承ください。
【脅威】を感じやすかった私の神経系
ポリヴェーガル理論では、人が「安心」「安全」を感じられているかどうか、というところがとても大切に扱われていると私は解釈しています。
人も生き物で、自分の身を守ることが身体にとっては最優先事項であり、脅威を感じたとき人は身を守ることを優先にした行動を取るのだと思っています。
私の神経系は、幼少期から危機に晒され続け、“脅威”に対して敏感になっていました。
不機嫌な顔を見れば、“脅威”。
大きな声はそれだけで、“脅威”。
だれかの関心が自分から無くなることは、“脅威”。
その神経系のメカニズムは、大人になってからも大きな影響を与え続けました。
結果、それらの“脅威”に触れたとき私は自分の身を守ることに躍起になり、パートナーを攻撃し、争いが起こってしまっていたのです。
ここで一つ補足をしたいのですが、私が【“脅威”】と書いているのには理由があります。
それは本当の【脅威】ではなく、ただ私の神経系が、脅威と『みなしている』ものだったのです。そのため、(かっこ)脅威としています。
振り返ってみれば、夫が不機嫌な顔をしていたのは「私に対して怒っているから」ではないことがほとんどだったのです。
夫がため息をつくのは、「私に対して呆れているから」ではなく、ただ疲れているから、ということも多かったのです。私に「関心がないから」であることはほとんどなくて、本当は沢山夫なりに考えてくれていたことがありました。
にも関わらず、私は幼少期につけてしまった眼鏡を外さぬまま、昔自分が関わっていた親たちがそうであったのと同じように夫のことを見てしまっていたのです。
これは、とても大きな間違いでした。
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