日本の8割の人が自分らしく生きられる力を発揮できたなら。
こんにちは。
先日投稿したEMPOWERMENT 機能不全家庭に育った女性へ向けた寄り添いBOOK、とてもたくさんの方にご覧いただいています。
ありがとうございます。
今日は
・私が考える日本の機能不全家庭の裏にある歴史的な背景
・近年の家族に対しての価値観の変化
・今後の展望
について、お話したいと思います。
まず、機能不全家庭の裏にある歴史的な背景について。
日本における機能不全家庭の歴史的な背景の一つとして、家父長制があるのではないかと私は思っています。
家父長制とは、「家父長権をもつ男子が、家族員を統制・支配する家族形態」です。
つまりは父や祖父といった、家父長権を持つ男性が、家族の一番トップにいて、家族をまとめる。お父さんやおじいちゃんの言うことは絶対!といった感じです。
これが制度化されたのは明治時代で、その背景には国が国民を統制しやすくすることや、国民一丸となって戦い、戦争に勝つという目的があったわけです。
こういった背景があり、「お父さんが(またはおじいちゃんが)絶対」といった価値観が根付いていったわけです。
そしてさらに日本には明治よりももっと以前から、儒教の教えが伝わっており、その意識も強く残っています。年長者を敬いましょう、というのも儒教の教えの一つでもあります。
そういった背景もおそらくあって、「親は大事」という価値観は、多くの日本国民の心に根強く残っているのだろうと思います。
もちろん、その教え自体が悪いわけではありません。年長者を敬う、というのは、大切なことでもあります。
ただ、その意識が強くなりすぎること、そして家父長制が強いられてきたことによる家庭への影響は、かなり大きかったのではないかと私は考えています。
明治時代に家父長制がしかれ、その後、戦争が起こっています。生活に余裕などなく、生きるか死ぬかの中で、人がどう生き、何を感じ、家庭の中でどんな価値観を育んできたのか、現代を生きる私には、到底想像の及ぶところではありません。
そういった時代を生き抜いてきた祖先があっての、今の時代です。過酷な時代から今に命を繋いでくれたからこそ今私たちが生きることができていると思っています。
そして時は平成。そしてその平成も、今まさに終わらんとしているということです。
日本自体は、他国と武力で争い、生きるか死ぬかの時代ではなくなりました。
子育てや、子どもに関する研究も進み、近年では親の言葉が子どもの脳に及ぼす影響までもが明らかになってきました。
アメリカでは、「親業」という、親も一人の人間として子どもと関わるといった考え方、教育システムも創案されました。
そして、機能不全家庭に育った方が、各地で立ち上がりそれぞれの方法で、自分らしく生きる方法を広め始めています。
昔と違い、SNSが発達し、自分と考えの異なる人が周りに多い場所にいても、同じ考えで繋がることのできる時代です。
今、まさに今、家庭、という今まで固定化された価値観が根強かった部分にも、変化が訪れているのです。
一説によると、日本の8割が機能不全家庭という専門家もいるそうです。
私は、そんな8割の中の一つの機能不全家庭で育ちました。
その私が、家庭の問題に気づき、長年縛られていた親からの呪縛を解きほぐし、自分らしく生きられるようになったとき。
活動を始めていただいた言葉は「励まされた」「勇気をもらった」「応援している」という嬉しい言葉の数々でした。
私がたった一人、自分らしさを少し取り戻して活動した今でも、こんなにも多くの方が心を動かしてくださり、プラスの動きがたくさん起こっています。
果たして、8割の機能不全家庭に育った方が、それぞれに自分らしさを発揮したら、いったい日本はどうなるんでしょうか。
想像してみてください。
私は、きっとものすごいことになると思います。ものすごく、幸せな力が動くと思っています。そう、信じてやみません。
この時代に生まれて、この時代に生きている私たちだからこそできることがあります。
繋がれた命を、燃やして、燃やして、輝いて、幸せを繋いでいくことができます。
私は、そうやって生きたい。そして私が死んだその先にも、幸せな繋がりが続いていくような、そんな仕事がしたい。
そう、思っています。