子どもと考える情報セキュリティ『デジタルタトゥーってなに?』
こんにちは、ちいパパです。
子どもにも分かりやすいように、身近な情報セキュリティとしてインターネットの安全な使い方や大切な情報を守る方法などを紹介します。家族みんなで楽しく学んで、ICT機器やインターネットを安全に使いましょう!
1. デジタルタトゥーの事故事例
中学生のAさんは、面白半分で撮影した動画をSNSに投稿しました。その後、友達からの「いいね!」やコメントが増え、注目を集めることが楽しくなって、さらに似たような動画の投稿を続けました。しかし数年後、Aさんがアルバイトの面接を受ける際、面接官がAさんの過去のSNSアカウントを見つけ、動画での軽率な行動が話題になり、結果として不合格になってしまいました。
このように、一度インターネットに公開した情報は消したくても消えないことがあります。これを「デジタルタトゥー」といいます。デジタルタトゥーとは、インターネットに残る「消せない記録」のことです。今回はデジタルタトゥーについて理解し、どのように対策できるかを考えましょう。
2. デジタルタトゥーってなに?
デジタルタトゥーは、SNSやブログ、コメント、写真など、一度インターネットに投稿された情報が半永久的に残ることを意味します。削除してもキャッシュ(インターネットの一時保存)に残ったり、他の人がスクリーンショット(画面保存)やコピーを保存したりすることで、完全に消えることがないのです。このため、デジタルタトゥーには注意が必要です。
3. デジタルタトゥーがもたらすリスク
将来への影響
デジタルタトゥーは長期にわたり残り、将来の就職や進学、友人関係に影響を与えることがあります。投稿した情報が誤解を招いたり、悪い印象を持たれたりする可能性があります。プライバシーの侵害
自分や他人の個人情報が含まれていると、プライバシーの問題が発生することもあります。特に住所や電話番号、学校名などはリスクが高くなります。ネットいじめのリスク
過去の投稿が悪用され、いじめの対象になる場合もあります。また、SNSなどに残った古い投稿が見つかることで、からかわれたり批判されたりすることもあるでしょう。
4. デジタルタトゥーを防ぐための方法
デジタルタトゥーを防ぐには、日常的にインターネットの使い方に注意しましょう。
考えてから投稿する
友達やフォロワーにすぐ見せたくても、数年後にその投稿がどう見られるかを考えましょう。一度インターネットに公開したものは完全には消せないことを意識しましょう。個人情報を公開しない
写真や動画、コメントに個人情報が含まれていないかを確認し、必要な場合のみ信頼できる範囲で公開しましょう。
アカウントのプライバシー設定を見直す
SNSのプライバシー設定を確認し、見知らぬ人に見られないように設定しておくと安全です。また、定期的にプライバシー設定を見直すことも大切です。投稿を残さない意識を持つ
消せないものとしてSNSを利用し、必要な投稿は一定期間後に削除する習慣をつけましょう。ただし、削除しても完全に消えるわけではないことを理解しておきましょう。
5. 保護者の方へ:お子さんのデジタルタトゥー対策をサポート
デジタルネイティブ世代の子どもたちは、気軽に写真やコメントをSNSに投稿する習慣があるため、保護者の方がリスクを理解し、日頃からアドバイスすることが重要です。以下のサポートを行いましょう。
SNS利用についてのルールを話し合う
お子さんがSNSやインターネットを使う際に、何を投稿していいか・悪いかについて話し合い、ルールを決めておきましょう。プライバシーとデジタルタトゥーのリスクを教える
ネット上の情報が長期間残る可能性を教え、慎重に行動するよう促しましょう。定期的にインターネットでの行動を振り返る
お子さんがSNSでの行動を振り返る機会を持ち、問題があればサポートすることで、リスクの低減に繋がります。
6. 未来の自分を大切に
インターネットは便利で楽しい場所だけど、何かを投稿するとそれがずっと残ることを忘れないようにしましょう。投稿する前に、「未来の自分がこれを見ても安心できるかな?」と一度立ち止まって考えてみてください。インターネットを楽しく使いながら、しっかりと自分を守っていこう!
最後まで読んでくれて、ありがとうございます!
次回は「デジタルデトックスのすすめ」です。
これからも、安全なインターネットの使い方を親子で一緒に学んでいきましょう!