中々治らない鬱

世の中には鬱関連の本がたくさんあります。そして、鬱の治し方についてさまざまな解釈がされています。親子関係であったり、心理学的であったり、認知行動療法的であったり、運動療法的であったり、食事療法的であったり、東洋医学的であったりします。これらの解釈ができるということは、鬱の治し方がハッキリと分かっていない事が証明されているということだと思います。

いずれの治し方も正しいのだと思います。ただ、これらをやったからといって必ずしも治るとは限らないでしょう。これらをやっていて治るなら、そもそも苦労しません。そして、鬱は「こうしたら治る」と言えないと思うんです。なぜ人は鬱になり、それはどうしたら治るのかを医学的に証明できたらノーベル賞がもらえるのではないかと思います。

そして、鬱が中々治らないと本やインターネットで、病気や薬に関して調べ出します。これを始めると結構拗れるように思います。なぜなら、病気の診断と薬を処方するのは医者だからです。色々調べると「知った気」になります。そして、今の医者は間違っているのではないか、薬が合っていないのではないかと思い出します。

ただ、薬で解決する問題なら、もうすでに解決していると思うんです。実際、薬を飲んで休養していたら鬱が治ったという人もいると思います。その人はラッキーだと思います。いや、ラッキーというより、鬱になった原因が薬や休養で対処できたのでしょう。

だから、当たり前ですが、病気と薬に関しては医者に任せるしかないんですね。医者を信頼するしかないんです。色々調べるより、目の前の医者を信頼し、アドバイスを聞いて、実行するのが一番の近道のように思います。

ですので、患者にできることは、規則正しい生活をおくるとか、考え方や行動を少しずつ変えていくしかないですね。病気と薬にこだわらないことです。自分に出来ることをコツコツとやっていくしかないです。

とはいえ、僕は規則正しい生活を送ったり、考え方や行動を少しずつ変えているつもりではいるのですが、中々鬱が治りません。確かに、もっともひどいときに比べれば良くなっているのかもしれませんが、まだ辛いです。ただ、規則正しい生活や考え方や行動を変えたからといって、必ずしも鬱が治るとも限らないです。これは前提というか最低限これくらいの努力はしてね、という類の話なのだと思います。

患者にできることとして、規則正しい生活や考え方や行動を変えると挙げましたが、これらをやっていても鬱が治らない場合、もっと本質的な問題があるのだと思います。この本質的な問題について考え、行動していく必要があるのだと思います。まあこれが中々難しいんですけどね。

この記事でも書きましたが、

本来、従来型のうつ病というのは治る病気だったようです。それが僕のように中々治らない人が増えているのだと思います。それは性格であったり、気質が組み合わせっていたり、時代が変わって別の類の悩みが出てきたからなのかもしれません。

僕は色々本を読んで調べてきたのですが、正直色々解釈がありすぎて、こんがらがってきました。最終的な結論として、鬱を治していくためにはある種の「努力」が必要で、医者を「信頼」して、無理な時は「休養」して、後は「時間」が解決すると思うようになりました。上にも書きましたが、色々調べるより、目の前の主治医の意見を聞いた方が一番コスパが良いように思います。

ただ、そんな僕も「他の先生に診てもらったらどうなるんだろう。もしかしたら薬が変わってよくなったりするかもしれない」という思いがあります。要は先生を変えてもらうなり、転院を考えたりすることがあります。

そんな時、この方の記事が参考になります。

この方はこう書かれています。

「新しい医師が魔法のように治してくれるかも」と転院してもほとんど変化しません。転院する前にもう一度自分の治療に対する姿勢を見直しましょう。それでも全く良くならないのであれば転院した方が良いです。しかし治療に対する姿勢が変われば、転院しなくても改善することは多くあります。

基礎知識 『転院した方がいいのか?しない方がいいのか?』

「新しい医師が魔法のように治してくれる」ことはまずないようです。「治療に対する姿勢」が重要と書かれています。

「治療に対する姿勢」とは、上にも書きましたが、規則正しい生活をおくったり、考え方や行動を変える、ということだと思います。そして、薬で解決する問題なら既に解決していると思うんですね。これらを試しても治らない場合、もっと本質的な問題があるのでしょう。

と、こんな偉そうなことを書きましたが、僕も「先生や薬を変えて、どうにか良くならないかなあ」と思ってしまうのですが。もう自分に言い聞かせるようにして書いています。


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