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分類っておしえる意味あるの

くだものの分類ができますか。
リンゴ、バナナ、みかん、桃、メロン、イチゴ、スイカ

社会科・公民科では、分類や種類をおしえることがある。なかなか誰もが興味を持てない内容である。もちろん、気候や身分制など地理歴史でも分類や種類を扱うことがある。あまりにたくさん細かい分類までは取り扱わないにしても、単純な暗記を求めて、グループ分けを伝えるということでいいのだろうか。

くだものの例だと、イチゴ、メロン、スイカとそれ以外で大きく2つに分けられる。イチゴ、メロン、スイカは果樹じゃない。
ここで授業はおしまい、後はテストに出るから覚えておけ。ということでいいのだろうか。だったら、内容は何でもよさそう。深海魚の分類であろうが、基本的人権の分類であろうが、おっくうなことには変わらない。どっちのグループに含まれるかを間違えないように記憶するだけだ。授業というより自分の要領次第だ。

Q何のために分類するのか

Aたくさんあるから

高校の授業・政治経済では、公法と私法、国際法と国内法、自由権と社会権など分類を学ぶ。一覧から一部分を例示するだけで終わる授業もあるだろう。テストに出題するから分類しているわけではない。たくさんあるから、同じ○○でも扱い方が異なる。授業では網羅するわけではない。一部分を例示する以上はできない。しかし、肝心なのは分類の基準や意図である。何に着目して分類されているのか。

未知のものに出会ったとき、自分でそれを分類できるようにする。
分類のしかたそのもの、枠組みを理解して他のことに応用できるようにする。

自分の目の前の問題を解決しようとするとき、同種・類似の問題に気づけば、テーマは同じでも、異類・他種の問題が存在することにも気づける。同種・類似の問題がどう解決されたり、処理されてきたのかを参照することで、目の前の問題解決のヒントになるかもしれない。同種・類似の問題は、根幹や基底が同じであることが多い。

単なる暗記は、暗記したものにしか反応できない。暗記していないものへの対応力の方が重要である。すなわち、未知で新しいものに直面したときに何ができるか、頭に入れておいて役立つのは思考の枠組みだ。暗記は陳腐化する。人生で出会うことの多くは、暗記リストに載っていない。載っていたとしても、出会ったときには覚えていないかもしれない。枠組みがなければ、暗記リストだけを大事に持っていても、役立たないだろう。だったら、極端に言うと枠組みだけでもいい。

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