【5分で読める!】介護保険の申請方法を解説!神奈川県は長寿大国!
世界的にも日本が長寿大国であることは、よく知られた話ですよね!
2024年8月に世界保健機関(WHO)から世界の寿命に関する統計情報が発表されました。
世界の平均寿命ランキングで、日本は84.46歳で見事1位を獲得しています。
男女別では、男性は81.71歳でイスラエルに次ぐ第2位、女性は87.16歳で第1位でした。
諸説ありますが、日本の平均寿命が世界一になったのは1978年だったようです。
かれこれ40年以上にわたって世界上位にいることになりますね。
長寿大国ニッポン、あっぱれ!
後述しますが、実は長寿日本一の市区町村は神奈川県にあります。
神奈川県民には長寿の素養があるといえますね!
しかし、平均寿命と平均健康寿命に差があるのはよく知られた話。
個人差はあれど、介護保険が必要になる可能性は誰しもが秘めています。
では、みなさんは介護保険について知っていますか?
知らない人がほとんどではないでしょうか?
介護業界での10年以上の職歴を持つ筆者は、介護保険について教えたいと思いました。
今回は介護保険利用の第一歩である「介護保険の申請方法」についての記事を執筆します。
おおよそ5分で読める内容となっているので、どうか最後までお読みください!
【結論】介護保険の申請方法!
介護保険の申請方法の結論です。
「本人(もしくは親族など)」が「役所」に必要書類を持っていく
これです!
「必要書類って何?」「役所じゃなきゃダメなの?」と思われた方もいるかと思います。
以下、詳細を記述しましたので続きをお読みください。
【まず最初に】介護保険が使えるようになるまでの流れ
ざっくりと
・介護保険の申請手続きをする
↓
・介護保険の認定が降りる(介護保険を受けている状態になる)
↓
・介護保険サービスが利用できる
という流れになります。
私が高齢者の方と関わる時には「介護保険料を払っている時点で、申請しなくても介護保険を使えると思っていた」って方も多い印象でした。
以下の文章では、「介護保険の申請」や「介護保険を受ける」などの表現があります。
難しく考えずに「あーはいはい」といった気持ちでお読みください。(笑)
【詳細】介護保険を申請する際の条件や申請場所
・介護保険を申請できる対象者
(ABいずれか)
A.65歳以上
B.特定疾病により要介護・要支援状態である40歳以上65歳未満の医療保険加入者
※特定疾患については、また別の記事でまとめます。
・申請手続きを行なえる人
(A~Eいずれか)
A.本人
B.親族
C.地域包括支援センターの職員
D.居宅介護支援事業者の職員
E.介護保険施設の職員
・申請できるタイミング
これといったタイミングはありません。
介護が必要だと感じた時が申請のタイミングといわれています。
しかし、筆者のおすすめは「元気な時から介護保険を受けておく」です。
どんなに元気でも。
その理由は介護保険を申請してから、実際に介護保険を受けられるまで1か月程度かかるといわれているからです。
介護を必要とするタイミングは突然訪れるかも…。(後述します。)
・申請できる場所
(ABいずれか)
A.市役所や区役所の「福祉課」
B.地域包括支援センター
地域包括支援センターについて、なかなか聞きなれない方も多いかと思いますが、実はみなさんの身近な場所にあります。
地域包括支援センターは原則として日常生活圏域に設置されています。
中学校の学区に1つ程度あるといわれていて、30分でかけつけられる範囲内にあるようです。
川崎市や相模原市のように「○○地域包括支援センター」と呼ばれている地域もあれば、横浜市のように「○○地域ケアプラザ」と呼ばれている地域もあります。
みなさんの日常生活圏域のどこにあるか、外出する際にでも気にしてみてくださいね!
・申請に必要な物
(A~Eすべて)
A.要介護(要支援)認定申請書
B.介護保険被保険者証か健康保険証
C.マイナンバーが確認できるもの
D.申請者の身分証明書
E.かかりつけ医の意見書
・料金
介護保険を申請すること、介護保険を受けることには料金はかかりません!
料金が初めて発生するのは、実際に介護サービスを利用した時です。
というのも、40歳以上の方は介護保険料を毎月納めているからですね。
つまり、介護保険料を納めているのに介護保険を受けていないのは、金銭的な意味ではもったいないことをしています。
【備えあれば患いなし!】介護保険を申請しておきたい理由2選!
・介護保険が必要になる理由
内閣府は「65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因」として、以下の資料を公開しています。(資料元:厚生労働省)
「認知症」が18.8%、「脳血管疾患」が15.0%、「骨折・転倒」が13.0%など、予想できないタイミングで介護が必要になることがわかります。
仮に「高齢による衰弱」「その他」を予想できるタイミングとカテゴライズしたとしても、その割合は合計で38.8%です。
高齢者のうち61.2%が予想できないタイミングで介護保険が必要になっています。
・介護保険が決定されるまでの期間
約1か月といわれています。
ですので、たとえば「今日体調を崩した、明日から介護保険を使おう」とはなりません。
「1か月くらい待てるよ」と思われる方もいらっしゃると思います。
でも考えてみてください。
体調の悪さに加えて、ご家族に介護負担をかけている状態を。
ご家族は100%に近い善意で介護をしてくれると思いますが、介護負担をかける側は申し訳ないですよね。
筆者の場合は介護ではありませんが、怪我をして1週間ほど身辺の世話をしてもらったことがあります。
家族にとっては覚えていないくらいの出来事だったそうですが、その時のことを思い出すと申し訳ない気持ちになります。
1か月って長く感じませんか?
筆者の経験談ですが、横浜市や川崎市などの大きい都市の場合だと、介護保険が決定されるまでに約2か月かかっていた印象です。
早め早めの行動で、毎日を安心感とともに過ごせたら良いですね。
【高齢者の味方!】充実の介護サービス!
詳細は別の記事でまとめますが、大きく分けて「在宅サービス」と「施設サービス」が受けられます。
在宅サービス:住み慣れた家での生活を続けながら受けられるサービス
・リハビリサービス(訪問リハビリ、通所リハビリ など)
・訪問サービス(訪問介護(ホームヘルパー)、訪問入浴介護、訪問看護 など)
・短期入所生活介護
・福祉用具の貸与
まだまだありますが、一般的にイメージしやすいサービスを挙げてみました。
施設サービス:家での生活が困難な人がサービスを受けながら生活する施設
・特別養護老人ホーム
こちらも色々な種類の施設がありますが、ここでは「老人ホームに入れる」と知っていただけたらと思います。
※介護保険を受けていなくても「有料老人ホーム」であれば入れますが、なかなか高額です。
【すごいぞ神奈川!】神奈川県は長寿大国です!
・平均寿命日本一は川崎市麻生区です!
平均寿命世界一の国である日本において、最も長生きな市区町村はどこだと思いますか?
筆者はなんとなーくのイメージで、沖縄県だと思っていました。
しかし、厚生労働省が発表した最新のデータでは、最も長寿だった市区町村は男女とも川崎市麻生区でした。
男性は84.0歳、女性は89.2歳で全国平均を大きく上回っています。
川崎市の公式ホームページには、麻生区民の長生きの秘訣として「運動意識の高さ」「緑の多い環境」が挙げられています。
日頃から健康に気を付けている区民の方が多いようですね!
2015年には横浜市青葉区の男性の平均寿命が全国1位でした。
神奈川県民には長寿の素養がありそうですね!
・100歳以上の人口ランキングで、神奈川県は全国2位!
少し視野を広げて、神奈川県全体をみてみましょう。
実は神奈川県は、「100歳以上の人口ランキング」で東京都に次ぐ全国2位を記録しています!
東京都や神奈川県は人口が多いこともランキングに影響していると思いますが、それでも誇らしい結果ですね!
【まとめ】
いかがでしたか?
筆者としては「とりあえず介護保険を受けておくこと」をオススメします。
いつ介護が必要になるか、それは誰にもわからないから。
いざ介護が必要になった時に、医師の意見書をもらいに動けますか?
具合が悪い中で役所にいって手続きして、そこから1か月以上も待てますか?
寿命は誰にも決められないからこそ、安心した老後を送れるように工夫が必要です。
備えあれば患いなし。
本日の記事が参考になれば幸いです。