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りんごケーキのレシピで秋色トート|3歳のメモ

長女はフランスの幼稚園に通った。
9月に入園してやっと慣れてきたこの時期だったか、3歳児クラスでりんごケーキを焼いた日があった。
*もう四半世紀前の話…

そのときに黒板から書き写してきた「レシピメモ」がかわいくて大事にとっておいたのをドイツに引っ越してから思い出し、無地のエコバッグにそのまま刺繍してみたらどうかとやってみた。
*これも20年前になります…

そのとき出来たのがこちら。
3歳児のたどたどしい字のかわいさを活かすため、シンプルにバックステッチで刺した。(簡単だし)
途中で赤い刺繍糸がなくなり、急遽グリーンに替えてみたのが、思いのほか気に入った。


この初代、小さくたためることもあって便利に使っていたものの、さすがに生地が薄くなってきて重いものを持つときには心許ない。


ということで、2代目を作ってみた。
布は薄手のキャンバス地。グレーがかった茶色は秋冬にもしっくりきそうだ。
マチ(襠)をとるか迷ったが、たためる方がいいかとシンプルにこのスタイルに。(簡単だし。本日2回目)


なぜ逆さに撮っているかというと、持ち手のついている部分を見てほしかったからです。笑

だいたいのエコバックはこの部分が補強されている。それを赤でステッチしたらかわいいのではないか、と、ひとりで盛り上がってやってみた。なんでも大雑把に済ませてしまうほうだが、これはわりと(これでも)丁寧に仕上げたつもりだ。

まあちゃんとやった


さて、長女の書き写してきたレシピの解説もしておこう。

薄力粉 250g
卵 3個
砂糖 150g
牛乳 グラス1杯
植物油 グラス半分
ベーキングパウダー 1袋(小さじ1〜2で)
りんご2個

*りんご以外の材料を混ぜて型に流し、上にスライスしたリンゴを並べ、180℃のオーブンで約30分焼くだけ

卵は5個?と思われるが、Oの最初のひとつは見出し的に「卵」を表し、次の3つが個数、最後のOは次のeと合わさり「œ」となり、卵=œufを形成している。
牛乳も左端の四角は牛乳パックを表しているらしいので、実質グラス1杯ということだ。
適当にやっても何とかなるありがたいおやつレシピである。

こうして眺めていると、鉛筆を持つ手と顔にかかる髪、真剣な表情の長女の姿がすぐそこに浮かぶ。昨日のことのような遠いことのような。
少しの感傷が伴うのは秋のせいもあるだろうか。秋色のトートで元気にいきたいものである。


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