釜山弁と大阪弁の共通点 경상도 사투리와 오사카 사투리의 공통점
釜山弁(を含む경상도 慶尚道方言)と大阪弁はイントネーションやキツい感じの喋り方がよく似ていると言われる。実際、釜山に行くとどこか「懐かしい」感じがするのもそのせいかもしれない。
たまたま、仲の良い友人・知人に釜山や大邱出身の人が多く、普段から釜山弁や大邱弁をよく耳にするので、イントネーションだけでなく、「文法」についても代表的な表現は自然とわかるようになってきた。
ドラマや映画をよく見る人、「推し」が釜山出身の人なども、何となく慶尚道方言の特徴をつかんでいるのではないだろうか?
そんな中で、ふと、文法的にも慶尚道方言と大阪弁との間に共通点があることを発見したので、今日はその紹介をしたいと思う。
まず、慶尚道方言の中でも最も特徴的なのが、「~|나《ナ》?」「~|노《ノ》?」という疑問文の語尾である。
このように、標準語(ソウル弁)ではどちらも「가?(行くの?)」となるところが、慶尚道方言では「가나?」「가노?」と「~|나《ナ》?」「~|노《ノ》?」が付く。
そして、この「~나?」「~노?」はどっちでもいい訳ではなく、「はい」か「いいえ」で答えられる「Yes/Noクエスチョン」には「~|나《ナ》?」が、「いつ」「どこで」「誰と」のような疑問詞(英語で言うところの5W1H)を伴う質問には「~|노《ノ》?」が付くのだ。
つまり、語尾が変わらない標準語に比べて慶尚道方言の文法のほうが難しい。
これはなかなか厄介で覚えにくいなぁーと思っていたのだが、大阪弁に訳してみたところ、なんと全く同じ現象が生じることに気付いた!
このように、東京ではどちらも「~の?」となるが、大阪では「はい」か「いいえ」で答えられる「Yes/Noクエスチョン」には「~ん?」が、疑問詞を伴う質問には「~ねん?」が付く。慶尚道方言の「~|나《ナ》?」と「~|노《ノ》?」の使い分けと全く同じである!
たまに似非大阪弁を喋る東京人が、大阪弁と言えば「好きやねん」と何でも「~ねん」を付ければいいと思って、「*おまえ、明日、学校行くねん?」とか言ったりして恥をかく(笑)
は可能だが、
などは全て誤りで、
と言わなければならない。
但し、大阪弁の場合は、
とも言うが、「~ねん?」が疑問詞を伴う質問にしか使えないのは、慶尚道の「~|노《ノ》?」と全く同じなので、「~|나《ナ》?」か「~|노《ノ》?」かで迷ったら、「~ねん?」を付けられるかどうかで判断すれば良い。
ついでに大阪弁の過去形についても触れると、
と、「はい」か「いいえ」で答えられる「Yes/Noクエスチョン」には「~たん?」が、疑問詞を伴う質問には「~てん?」が付く。
ここでも現在形と同様、「どこ行ったん?」も可能だが、
とは絶対に言わない。断固たる不可逆性が存在するのだ。
どうだろう?釜山や大邱と大阪の共通点。きっと他にもありそうなので、これからも友人・知人とマッコリを飲みながら慶尚道方言を身に着けていきたい(笑)
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