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ヤシガラ培土、そもそもどうやって作ってる?

スリランカ産ココヤシ培土(ココピート)。
ヤシガラってなにが良いのか?…を、これまでいくつか紹介してきました。

そもそもヤシガラ培土(ココピート)は、なにが原料で、どのように作られているのか。

これ、日本で輸入している企業、使っている企業でも、実際の製造現場や、その詳しい製造工程は知らないし見たこともないってことが結構あります。
せっかくなので、簡単にご紹介しましょう。

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【ざっとの工程は…】

簡単に言うと下の通り。

ココナツヤシの殻 →粉砕 →洗浄(水洗い)→乾燥 →スクリーニング(ふるい)→パッキング

以上です…が、これだとさっぱり過ぎるので、もう少し詳しく見ていきましょう。

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【プランテーション】

スリランカってそこらへんヤシだらけでしょ、と言われることがあります。
確かにヤシだらけですが、ヤシガラ培土の原料となるココナツヤシ栽培はプランテーション化されています。きちんと管理された農園ってことです。

ヤシを見つけるために人類未踏の奥地に入っていく…なんてことはありません。ちゃんと産業化されています。

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プランテーションでは、落ちてきたヤシの実を中身と殻に分けます。写真のココナツヤシの殻が大量にある映像はちょっと気持ち悪いですが、殻を半分または1/4に割ってから、トラックに詰め込む作業をしています(ナタのような刃物を使って、手作業です)。
培土となるのは殻の部分。プランテーションはそれをヤシガラ培土製造工場に販売します。

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【粉砕して水洗い】

製造工場に持ち込まれたココナツヤシの殻。
細かく粉砕した後、洗浄工程(水洗い)が待っています。

これは不純物・汚れを除去し、EC数値(電気伝導度:培土中の塩類濃度の目安)を下げるためでもあります(塩類濃度について、そもそも沿岸地のヤシなど予め塩分を多く含むものは、原料としてはNG)。

このあたりになってくると非常に専門的なお話ですが、「栽培用の土」として最適な状態へと調整する工程だと理解してもらえれば宜しいかと思います。

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写真のような大規模洗浄設備を持つ工場は、スリランカでは非常に珍しく、日本や欧州に輸出される製品を製造している工場は、このように充実した設備で品質管理を行っています。

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【乾燥】

洗浄した後は、乾燥工程。
きちんと適正な水分値まで、天日干しで乾燥します。

この天日干し作業、雨期の間はとても苦戦する作業です。スリランカの雨はひどい時は水害が発生するレベルの大雨になるので、なかなか作業が進みません。

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【スクリーニング】

スクリーニング/篩(ふるい)工程です。
粒状、またはチップのサイズ別で篩を掛けて選別していきます。
これはちょっと自慢ですが、我々はとてもたくさんの篩(メッシュ)サイズに対応しています。

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日本の場合、企業や業種によって、メッシュだけではなく、水分値やECなど様々な細かな規格の指定があります。
これらの細かい指定に沿った製品を、現地工場とタッグを組んで製造・供給できるかどうか。
ここが私たち輸入業者の腕の見せどころです。

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ここまでの工程を経て、ようやくパッキング(梱包)されたヤシガラ培土。
コンテナに積まれて港に運ばれ、日本など海外へ旅立つのです。


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