使える不動産英単語 #7 ー「G」は「譲渡人」 G for “Grantor”
楽しい不動産英単語のVol.1~Vol.26で、ざっと不動産英単語と、その背景となる状況を見てきました。
ここでは、グルメ英単語のシリーズと同じく、「使える不動産英単語」シリーズとしてA~Zを見ていきます。毎週木曜日にアップ予定です。よろしくお願いします。
それでは、「G」
The realtor: So, please confirm that Mr. Yamamoto is the grantor.
Mr. Yamamoto: I think his father is a guarantor.
The realtor: Yes, and you will be the grantor in the contract.
Mr. Yamamoto : Ah, okay…
不動産屋: 山本様が譲渡人(賃貸人)ということでご確認を
山本: この人の父親が保証人だと思うんですが。
不動産屋:そうです、そして契約書の譲渡人はあなたです。
山本: あ、そうか···
ということで、
G for Grantor 譲渡人
です。
譲渡人という言葉、ピンとこない人も多いと思います。
上の場合も賃貸契約のシーンなので、むしろ、大家、または賃貸人という訳語がしっくりくるかもしれません。
和英辞典で grantor を調べると、
「補助金投与者」なんて言葉が出てきて、
なんのこっちゃ。
まず、英語では、grant という言葉をよく使います。
例えば、
「大学の学費はどうやって払うの?How do you pay your tuition fee?」
「グラントが貰えた。I am qualified for the grant. 」
という感じ。
返済しなくていい資金がグラントです。
文脈にもよりますが、助成金と考えて、ほぼ間違いないです。
返さないので奨学金と同じだと思って良いのですが、
奨学金は、アカデミックに優秀だから、
という理由でもらうことが多いのに対し、
グラントはそれも含めたあらゆる返済不要の資金を指し、
授業料グラントの多くは、
親の収入が一定額以下、とか、
マイノリティーのエスニックグループに属す、など、
ソーシャルな弱者に与えられることが多いようです。
また研究員などは、
基本的にグラントから予算を獲得してきます。
不動産契約の場合は、
権利を持っていて、譲り渡す方が譲渡人 grantor
譲り受ける方が譲受人 grantee
です。
Forbes Advisor というウェブサイトに、以下のような説明があります。
さて、上の会話ですが、
山本さんは、譲渡人 grantor と、
保証人 guarantor を、
聞き間違えています。
それで、ああそうか、となったわけです。
発音が似ているので、
ペラペラっとやられると、聞き取れないことがあります。
アメリカの不動産契約で、保証人が必要となるのは、
学生が部屋を借りる場合や、
売買契約で頭金が非常に少ない場合などです。
日本の賃貸契約では、連隊保証人が必要でしたが、
最近は、
賃貸保証会社なるものが、
個人の経歴などをチェックして連帯保証人を代行する契約形態が、
主流になりつつあります。
アメリカでも、
個人の信用貸付格付けであるクレジット·スコア credit score が、
調査されます。
Photo bynakameguromt 様、
イラスト写真をありがとうございます。使わせていただきます。