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相場 大切にしている教え その12 相場は明日もある 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 相場という言葉、少し下衆(げす、品格無いイメージ)なニュアンスがありますよね。私自身もそういう印象でした。しかし、今は寧ろ意味深長なことばという印象に変わりました。

 相場が本質を突く

 市場(しじょう)という言葉とセットになるのかも知れませんが、物理(ぶつり、もの(物)のことわり(理))の本質を突いていると理解するようになりました。

 1973年、学生なりに変動相場制の洗礼を受けました。

 相場という言葉を知ったのはこの時だったと記憶しています。高度経済成長で物価は上がっていました。雑誌、駄菓子屋さんのお菓子やジュース、鉄道模型、プラモデル、大好きなお惣菜店のとんかつと価格変動は身近でした。

 しかし相場という概念は無かった。

 その後、相変わらずの飛躍する癖で、高校の政治経済で学んだ“神の見えざる手”という考え方と相場とを結びつけていました。そして高校生なりに、“世の中大雑把過ぎる”と何となく動物的に感じていました。

そんな背景で“相場”という言葉は少し下衆(げす、品格無いイメージ)なニュアンスを感じ取って居たのでした。

 そんな私が就職して、就職先の会社の株を持株会で買う様になって資本家になろうとしていた時、証券会社さんから頂いた株式投資入門本に

相場は明日もある

という件(くだり)が有りました。

この株式投資入門本では、“相場の器用貧乏”という考え方も学んだのですが。その辺りはこちらをお楽しみ下さい。

 “相場は明日もある”とは付和雷同せずじっくりと状況を見極めて行動することと理解しています。その辺りはこちらが詳しいので御参考になさって下さい。

相場は明日もある
投資の時間
日本証券業協会

日本証券業協会さんは、「焦りを戒め、機会をじっくり待つことを教えた格言」とまとめられていますね。
 一見陳腐に聞こえると思いますが、相場という動きの激しい世界だからこそ、そこから“学習”して生まれた考え方という背景を認識するとその深さが心に伝わって来ます。

 私の世代だと子供の頃に流行っていた「明日があるさ」という歌謡曲の歌詞ともダブってしまい日本証券業協会さんの説明から拡大解釈してしまうのですが(笑)。相変わらずの飛躍。

 と言っても、

明日という言葉に抱くイメージは、日本と西洋では大きな違いがある。 日本のそれは、「明日は明日の風が吹く」や「明日ありと思う心のあだ桜」と、やや刹那的でありヤケ気味だが、西洋では「明日は今日よりもっと良い日だ」と明日を楽しみにする風潮が強い。

相場は明日もある
投資の時間
日本証券業協会

という日本証券業協会さんの説明も有り、あながち勝手な理解とも言えないかと(笑)

 何れにせよ

相場は明日もある

には深遠な意味が込められていると感じている次第です。


蛇足
 連作になっています。宜しければ背景もお楽しみ下さい。


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