外国人留学生向けコミュニティイベント第2回「自己理解」をテーマに語りました。

こんにちは。Linc Intern運営チームの王幸美（わんゆきみ）です。

5月29日（金）に、留学生向けコミュニティイベント「トーキングサークル」第2回を実施したので、レポートをお届けします。

実施内容

今回は「自己理解」をテーマにみんなで語りました。参加してくれたのは、大学院2年生と専門学校4年生の中国人留学生、計7名。5名の枠がオーバーするほど、皆さん自己理解について課題意識や興味があったようです。

トーキングサークルではいくつか質問を用意して参加者に問いかけるのですが、今回はテーマが自己理解ということで、こんな質問をしてみました。

・あなたは誰ですか？
・いままで時間を忘れて熱中したことは何ですか？
・後悔していることはなんですか？
・お金がもらえなくても、やりたいことは何ですか？
・自分らしさを発揮できたのはどんなときですか？
・あなたが人生で大切にしている価値観はなんですか？

「あなたは誰ですか？」

いきなり答えにくい質問を投げましたが、自分の名前を由来を紹介してくれたり、自分の性格から話し始めたり、どこから始めていいか分からなかったり、自分が誰かは今いる場所と環境によって変わるという深い回答もありました。

「いままで時間を忘れて熱中したことは何ですか？」

インターンで任せられた記事執筆を準備していたら、気づいたときには空が暗くなってたエピソードや、各地の市場・マーケットを巡ること、どうぶつの森をすること、小さい頃から特別な何かに熱中したことがないけど読書かな・・、などそれぞれの個性が垣間見れる回答でした。

「後悔していることはなんですか？」

なかなか普段は話題に上がりにくいこの質問。もっと早くから自分について考えるべきだった、ある授業で良い成績が取れなかったこと、幼いときの友人関係を維持しなかったこと、コンサートに行ったことがないこと、もっと早くに仕事を辞めて日本に来なかったこと、後悔はたくさんあるけど前を向くしかない！など、それぞれ後悔を語ってくれました。とはいえ、重い雰囲気ではなく、後悔はあるけど過ぎたことは過ぎたことで、今をちゃんと生きることが大事だと思わせられるトーンでみんな話してくれました。

「お金がもらえなくても、やりたいことは何ですか？」

この質問はその人の価値観が見えそうな問い。もっとこの世界について知れること、ファーマーズマーケットでのボランティア、実家の伝統工業を途切れさせたくない、ビデオ編集、途上国でのボランティアなど、お金がもらえなくてもやりたいことは好きなことであると証明するかのように、みんな楽しそうにいきいきと話してくれました。

「自分らしさを発揮できたのはどんなときですか？」

ずっと自分らしさなんて無いと思っていたけど、ありのままの自分でいること自体が人に影響を与えることがあるのかも・・、グループワークでアイデアを出したとき、周りの人が驚くような果敢な決断をしたとき、一人じゃなくて誰かと一緒にいるときのほうが自分らしくなれる、一人のときのほうが深く思考ができる、自分らしさについて真剣に考えたことが無くてまだ分からない・・、などとても多様な声があがりました。

「あなたが人生で大切にしている価値観はなんですか？」

最後は並べられた価値観の中から、自分に合った価値観を選んで答えてもらいました。

参加者が選んだのは、自由、遊び心、共感、責任感、挑戦、多様性、ポジティブ。それぞれが選んだ価値観がこれまでの質問の受け答え内容へのイメージと合致する人もいて、やっぱり人の行動はそれぞれの価値観の現れだなと思いました。

参加者の感想

最後のラウンドでは、参加者に感想をシェアしてもらいました。

・このような機会はあまり無いので貴重な時間だった。
・周りの留学生の友達は博士課程を受けるか帰国するかで、就活をしている仲間がいなくて孤独だった。今日は同じように就活中の人たちと話せてよかった。
・人生で同じような段階にいる人たちと人生や自分について語る機会はあまり無かった。他の参加者の話を聞いて視野が広がった。
・修士論文や就職活動で忙しくてあまり人と接していなかったので、良い気分転換になった。
・初めて会う人と自分の気持ちや内面を話すことはあまりないので貴重な経験だった。

2回目の開催となった今回のイベントですが、やはり今回も「自分の考えや気持ちをざっくばらんに話す機会が少ない」という声がたくさん上がりました。今後話してみたい「お題」ももらったので、シリーズ化して、引き続きこのような場を作っていきたいと思います。

イベントレポートを読んでいただき、ありがとうございました。これからもLinc Internは、外国人留学生が自分のキャリアや人生について考えるためのきっかけを提供していきます！