毎日がスペシャル
家族がいて猫がいる生活。
刺激は少ないけれど穏やかな毎日。
普通に暮らしている。
平穏な毎日を当たり前と思ってしまう。
ごく平凡な日常、普通と思っている今が
実は幸せで特別ということを忘れがち。
△普通が普通じゃなかったと気づいた
コロナ禍の緊急事態宣言下で
それまでの生活が一変。
家族の集まり、出社、登校、外食、旅行、
買い物、友人とのおしゃべり、映画鑑賞、
観劇、(入院中の家族の)お見舞い、
海外への出入国、、、
日常生活で当たり前だった事が
全くできなくなった時、初めて
「これは基本で普通の生活」で当然の事として
享受していたことは、実は特別だったのだと
気付きました。
緊急事態宣言下の生活体験と
その間、義理父、父と二人を見送った経験は
私の人生観に強烈なインパクトを与えたと思います。
そして不測の事態の中、右往左往しているうちに
還暦を超えてしまいいました。
20代の頃60代の自分は想像できなかったです。
△ 還暦超えの未来
長く人間をやっているから、
ちょっとやそっとのことには動じません。
ただ年齢的に守りに入ってきています。
60代になって未来を語るのは
今更感はするけれども、
生きている限り未来はあり、
未来への道は自分で拓けるのです。
そして人生100年と言われる今、未来は
あと30年以上あるかもしれないのです。
未来は決して視界良好の一本道とはいかず
曲がりくねったカーブ連続の道。
そして年齢が上がるにつれますます急カーブになり、
曲がった先で何が待ち構えているかわかりません。
自分、家族含め大切な人達がある日突然
重い病の宣告を受けたり、事件事故に巻き込まれたら、、。
「今」の幸せが穏やかに続く毎日の延長線上にある、
未来もきっと穏やかだ(そうあってほしい)と
100%無理とわかっているのに自分を納得させ、
嫌なこと、不吉なことは予想しないとしてしまいがち。
不意にダメージが大きいこと、不吉なことが
降りかかってくるかもしれないと心のどこかで
意識しておくと、いざその時に少しは冷静に
対応できるのではないかと思います。
△ 普通の毎日が特別
独身時代や子育て中の現役時代は楽しい事、
用事たくさんで将来の不安への心構え用に
心のスペースを開けておくなど思いもしないのです。
老齢期に入った今だからこそいざという時の為の
心掛けというか準備のスペースを心の片隅に持てる。
今日も普通に生活できた。いつもの日常。
でもその普通なことが幸福で特別なのです。
心の準備を少ししながら
普通の毎日を大切に暮らしたいです。