私の好きな1文


とりあえず、書くぞ。
今年は2日に1回くらいのペースで書きたい。
noteの話です。

でも、書くことがない。ので!
好きな本を紹介しちゃいます。
2023年に出会ってどハマりした作家さん。
多和田葉子さん!

ストーリーが面白いのはもちろんだけど、一文一文が楽しいのがこの人の文章の特徴。

いくつか引用します。

かわいそうな洗濯機は四苦八苦して重いタオルを何枚もドッタンバッタンお腹の中でまわして、すっかり疲れて、三年もすると過労死してしまう。死んだ百万台の洗濯機たちは太平洋の底に沈んで、魚たちのカプセルホテルになっている。

多和田葉子『献灯使』

洗濯機の中を覗き込んでたのにいつの間にか海底にいる。思いもよらないところに着地するのが楽しい。クセになる。

続いても『献灯使』から。

大きく口をあけて、おせんべいをくわえて、口の外に出た部分を手で下に押すと、ガガーリンと音がして月のようにまるいせんべいが割れるらしい。

多和田葉子『献灯使』

楽しい!!!
こんなこと考えながら毎日過ごしたいなあ。
と思っていた矢先にあった出来事を聞いてください。

レストランでのバイト中、食洗機からお盆を取り出す時にうっかり落としてしまいました。お盆が床に落ちたその時、

「オボンッッ」

って音がしたんです。ほんとに私にはそう聞こえたんです。感動しちゃいました。お盆落としただけなのに。

今のところこの話しか多和田先生の影響を受けてる!って感じたことはないんですが、「日常をちょっと面白おかしくさせる」そんな文章の宝庫なんです。ぜひ読んでみてください!!

650字も書けたぞ!やった!



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