見出し画像

シベリアの熊戦闘スーツが強そうな件


クリスマスまであと1週間。

勤務先ではクリスマスから新年にかけ

有休をとって旅行に行く人も多い。

そんな中、

今週後半から

長野県に旅行する予定の同僚に、

今年の日本は熊の出没回数が多いと聞いた、

自分はレンタカーを使って

山あいの村に行く予定だけど

熊に会わないか大丈夫だろうか、

と尋ねられた。


彼はYouTube で

雨や雪の中

キャンプをする

日本や韓国の配信者の

チャンネルを観ているうちに

自分も是非やってみたい

と思うようになり

今回の旅行のプランに至ったそうだ。


えww

私は

現在日本在住の

現役マタギでも

マタギ経験者でもないのに

クリスマス時期の

長野県の熊出没予報なんて

マニアックな質問するなよw

と内心思いつつも、

今の時期なら

熊も冬ごもりしているだろうから

秋よりは安全なのではないかな、

もし私が今の季節に

長野県の山深いところに

キャンプに行くなら

あらかじめ

熊の撃退法を予習して

万一の時のために

アーミーナイフと

逃げるとき熊に投げる食べ物と

熊撃退スプレーを

持参して

現地に着いたら

地元の人に

安全な場所を確認して

危ないから止めろと言われたら

キャンプしないけどねw

と答えた。


熊は直立歩行したり

愛嬌のある仕草をしたりで

世界中でいろいろな

マスコットキャラクターになるほど

親しまれている反面で

凶暴さや人間の力が及ばぬその破壊力から

畏れの対象にもなってきた。

アイヌの人々のあいだでは

キムンカムイ(山の神)と呼ばれ

シベリアの

エヴェンキやブリヤートの人々は

我々の祖先と呼び

家族のなかで最も敬う存在とされる。

そして

神や祖先として敬うからこそ 

無暗に熊を殺さない、

熊を仕留めた時には

決められた感謝の儀式を行う。

北海道やシベリアでも

天候不順のときには

熊が人里近くに現れ

暴れることも数多あったはずだが

それでも

彼の地の人々は

畏敬を忘れず共存してきた。


日本で熊の出没する自治体では

熊に対する対策や情報を

ウェブサイトで発信し

注意を喚起してくれているが

その記述からは、

熊という危険な害獣に

万一遭遇した場合

こういうふうに対応しましょう、

という地震や台風などのような

防災の心構えみたいな

印象がある。


それに対して

アイヌやシベリアの人々が

昔から引き継いできた

熊に対する認識には

人格ならぬ熊格が与えられ

大自然の中で

人間も熊も

構成要素という点では

優劣はない、

みたいな世界観があるように思う。


ところで

熊撃退用品について

スプレー以外にもないのか

と調べていたら

1800年代に

シベリアで使用されたという

熊対戦用戦闘スーツを見つけた。

これをデザインした人は

何から閃きを得たのだろう?

「これから!

祖先の熊の神と!!

闘います!!!」

みたいな

禍々しい気合いを

私は感じずにいられない。


長野県に向かう同僚に

熊撃退スプレーより

こういう戦闘スーツの方が

熊から一目置かれて

良いかもよ、

と教えたら固まっていた。


1800年代の熊戦闘スーツ from Siberia

【余談】

私的には熊戦闘スーツは是非この方に着用してみて頂きたい↓

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集