私のアドバイザーは息子
寝起きがすこぶる悪い息子、4歳。今朝も「まだ寝たかったんにー」といってさんざん暴れ、トイレも間に合わず漏らすという始末。
4歳なんてこんなもんか…と、朝からどっと疲れた。
それでも、たまにこちらがハッとすることを言うからわからない。
*
先日のことだ。
週末、私が通っているフラ教室まで、夫に送迎を頼んでいる。ドライブがてら、息子も連れていく。
このほど上級クラスに上がることができたのだが、みんな上手なので、たまに落ち込む。
「あぁ、今日も上手に踊れんかったらやだなぁ。」
思わず、車内で漏らしてしまった私。すぐに息子が反応した。
「上手に踊りたかったら、まわりのみんなをよく見ればいいんやよ。ほんで、真似すればいいんやって。そしたら、うまく踊れるよ。」
大人顔負けのアドバイスに、思わず夫と顔を見合わせてしまった。
「ほんとやね、ケンの言う通りや。」
助手席から後ろを振り向くと、得意げな息子の顔があった。
*
これもつい最近のこと。
ちょっと嫌なことがあり、気持ちがモヤモヤしていた。
「お母さん、今日ちょっと心がモヤモヤしとるんや。」思い切って息子に打ち明けてみた。
「ケンもやよー。そんな時は、ゆっくりお風呂に入って、楽しい遊びをしたらいいんやって。そしたら、すぐに忘れるよ。」
またもや大人顔負けのアドバイスに、「ふふっ」と笑ってしまった。
「そっか。ケンはそうやって心のモヤモヤを晴らしてるんだね。」
息子にも心がモヤモヤするときがあるんだな。そしてそれを忘れる術をちゃんと知ってるんだ。すごいな。
欲を言えば、朝のご機嫌ナナメも自分で解決してほしいが、それはまだできない。頭ではなんとなーくわかっているのかもしれない。でも、実際に行動できない。大人だってなかなか難しいものね。
とはいえ、息子なりに色々考えているんだ、とわかって嬉しかった。まだまだ手のかかるちびっこモンスターだと思っていたけれど。
また何か悩み事がでてきたら、息子に相談してみようかな、と思っている。
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