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上司との面談でワクワクしすぎたんだけど、どうしよう
新しい会社に入社して2か月。
今の会社では「昇給は自己申請」という方法をとっている。
「勘違いしてほしくないのは、言い値で必ず給与が上がるわけじゃないです」とくぎをさされたが、「判断する人」(つまりは上司)に「いいでしょう」と認めてもらえる頑張りを証明することができれば、給与が上がる仕組みらしい。
自分で「これだけ頑張ったから、これだけ給与を上げてほしい」なんてこと、おこがましくて言えない。だいたい、「数値化できる目標をあげてくれ」なんて言われても、どんな目標立てりゃいいのかよくわからない。
そう思っていた。
とりあえず、思いつくことを書き、「後は野となれ山となれ」の気持ちで面談に臨んだ。
この面談が、とにかく目からウロコだった。
とにかく、否定されない
目標を一通り話し終えた後、「こうしてください」とダメ出しはくらったものの、目標に対して「否定」はされなかった。
私が指摘されたことは次の2点。
・「目標」が手段になっているので、「どうなりたいか?」「どうしたいか?」で書いてください。
・「指標」は数値化してください。数値化が難しい場合は「評価できるような形」で書いてください。
さらに、上司はこう付け加えた。
”おかしな目標立ててるな”とかは思わないです。
書いてることは問題がないので、そのままでいいんじゃないですかね。ただ、さっきも言ったように「目標」と「指標」は書き直してください。
以前の会社だったら、言えなかった
以前、こんな記事を書いた。(現在は有料記事になっているため、以下抜粋。)
テストは好きなので、そちらの道に進めないかと考えている。
実際に転職活動をしてみて、見えてきた職が「QAエンジニア」だった。
求人があるということは、今の会社から出向という形で作業ができるところはないか?を相談してみた。
*
結果、撃沈だった。なにが撃沈だったか。
①そもそも、案件がない。
想像はしていたが、やはり案件はないと言われた。
②仮にQAになれたとしても、今の働き方(在宅+時短)は叶わないでしょうと言われた。
製品工完前が一番忙しいのは、働いていてもよくわかる。
設計や開発工程の期間がずれにずれて、テストでなんとか帳尻を合わせる。
となると、テスト工程が一番忙しい。
だから、QAの仕事はいつも切羽詰まっている。
土日だって出社しなければいけないと思うよ、と。
上流工程から関わることになるから、お客さん先にも行くでしょう。
在宅ってのは難しいでしょうね、と。
③今のあなたのスキルで、QAは無理だと言われた。
これは、頭のどこかではわかっていた。
そしてこれが、一番の私の撃沈ポイントだった。
はっきりと「無理だ」と言われたわけではない。
QAになるためにはインフラ周りももっと勉強しなくてはいけないし、システムのことをもっとよく理解する必要がある。
上流工程のこと、なにも知らないでしょう?と。
今は案件がないから、現在の業務でもっと修行を積んで、いつでも声がかかったときに、手を挙げられるような人材になるのがよいのでは?と提案された。
要するに、「今現在、この会社からQAとして出向するのは無理(案件もないし、あなたのスキルもない)なので今の現場で頑張ってください」ということだ。
何を言っても、遠回しに否定されている気がした。
「開発よりもテストがしたい」と言ったけれど、「開発をやってもらわなきゃ困る」だの「星野さんには"開発"の伸びしろがある」だの、会社の都合がいいように言いくるめられた。
「テストだけがしたいだなんて、新入社員じゃあるまい。10余年もやってきて、それは話が通じません。開発もやっての一人前です」と厳しいことも言われた。
でも、今の会社は違う。上司には「テストが好きなんて変わってますね。毎日テストだけやって楽しいですか?」と聞かれて「はい」と答えると、「僕にはわかんないなぁ」と首をかしげられるが、否定されることはない。
前の会社でやりたいことを「やりたい」なんて言えなかった。言おうものならいろんな方向から否定されてきたから。
だからいつからか、「目標」は会社都合のものになり、「本当に自分がやりたいこと」「ワクワクすること」からは遠ざかっていた気がする。
以前の会社だったら、バカにされていたかもしれない
目標のひとつに「JSTQB Foundation Level試験の合格」を挙げた。
実は7月に一度受験したのだが、落ちてしまったのだ。
正直、自分でも「まさか」と思った。
勉強期間は確かに短かったが、今までの経験もあるし、あらかたわかったつもりでいたのだ。その「わかったつもり」が仇になった。
試験問題の言葉の"あや"に見事にひっかかり、点数がとれなかったのでは?と思っている。(要するに、詰めが甘かった)
だから今度は絶対に合格したい。
ちなみに、合格率は70%という「合格しやすい資格」である。
上司はそのことも「ふーん、そうなんですね」と流しただけで「まぁ、受検費用も高い(2万円もする!!)ので、頑張ってください」と言っただけだった。
前の会社なら「これくらいのレベルの試験も落ちるんですか?」なんて嫌みのひとつも言われたかもしれない。
ただただ本当に、自分の感情を入れずに事実だけを見て話す上司に、感嘆してしまった。
とにかく、ワクワクしている
今の会社は「何を言ってもいい」という雰囲気がある。やりたいことは「やりたい」と言っていい。手を挙げていい。
面談の目標に、私はこんなことを書いた。
・QAチームとして、上流工程から案件に入れるようになりたい
・人事業務も経験してみたい
・「書くこと」を仕事にしてみたい(広報など)
以前の会社だったら「あなたは開発者なんだから、開発するのが仕事。それ以外のことは考えなくていい」と言われていた。
本当は人事にも興味があったし、書くことにも興味があった。でも、それは言えなかった。今の会社は、それが言える。
この目標を話しても、上司は「へぇ~」と頷くだけだった。
あくまで、「そのために、何をするべきかはあなたが考えて決めることですから、何も言わないですよ」というスタンスを変えない。
それが私にはとても嬉しかった。
「言われたから、やる」んじゃない。「やりたいから、やる」んだな、と思った。そして、今の会社ではそれができる。
*
JSTQBの勉強だって、だれに言われたわけじゃない。私が「テストについて体系的に学びたい」と思ったから、勉強しているだけだ。
前の会社だったら「この資格をとれ」だの「試験の申し込みはしたのか?していないなら、次はいつ受験するんだ?」だの、とにかくうるさく言われていた。
でも、子どもと一緒で、人間「言われたから、やる」ではまったくモチベーションがあがらないのだ。
「会社で目標を立てる」ことに、今の私はただただ”ワクワク”している。
どんなことができるだろう?どんなことがしたいのだろう?
そのために、何をすればいいんだろう?
”否定されない”、”やりたいことができる”環境がそうさせてくれている。
考えるだけで、ワクワクしてくるのだ。
いろんな会社があるもんだ
以前勤めていた会社も「悪い」わけではなかった。ただ、どうしても「古い考え」が根付いた会社ではあった。
今の会社はベンチャーということもあり、新しい考え方をどんどん入れて試してみようという風土がある。
面白いなぁと思う。世の中にはいろんな会社があるんだなぁと。
文字数が長くなってしまった。
今の会社では、新しい発見がたくさんあるので、これからも記事にしていきたいと思う。