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そういえば、叩かれていない

最近の小2息子について、ちょっと話したいと思う。
10月までは教室まで私と同伴登校だったのだが、11月のある日のこと。

夫がたまたま代休だったので、「今日はお父さんと行って」と息子に持ち掛けたのだ。夫も「わかったよ」と言ってくれたので、頼むことにした。

8時に家を出て、私の場合は早くてもいつも8時40分ごろに帰ってくる。
ところが!夫は5分も経たないうちに帰ってきたのだ。
どういうこと!?と、聞いてみると

グランドの前で別れてきた」というのだ。


その次の日は、夫と私と息子の三人で登校。
「昨日できたから、きっと今日も大丈夫だよね」というと、なんとグランド前で別れることができたのだ!!!
もう、びっくり。

その後数日は親子三人そろって、手をつないで登校した。
しばらくたって、夫の付き添いがなくなってからも、つまり私と二人で行っても、グランド前で「じゃあね」と別れることができるようになった。

なんという成長!もう、進化だ…。

おそらく、息子自身も「お母さんと教室に入らんとダメや」という一種の暗示にかかっていたのだと思う。
それが、夫とグランド前で別れることができ、「あれ?大丈夫やん!できるやん!」と気づいたのだと思う。

息子の成長と、夫が付き添ったタイミングが良かったのだ。

学校の先生からも「朝、時間通りにすっと教室に入ってこれると、その後もめちゃくちゃスムーズなんですよ。前までは嫌がっていた当番もしっかりやってくれるし、勉強への集中力も良いんですよ」と言われた。


息子が1年生のときにお世話になった、支援級のK先生に新年の挨拶といっしょに、息子の成長についても伝えようかな~と、文章を考えていた時のこと、ふと重大なことに気づいた。

そういえば私、息子に叩かれていない

1年生の冬にはまだ叩かれていたはず。息子がK先生に、「お母さん叩いちゃだめだよ」と言われていた記憶がある。

でも、ここ半年を思い出しても、息子に叩かれた記憶が…ない。
これも凄い成長だ…いや、進化だ。


2年生から支援級に入ったこと、6月からは放課後ディに行っていることが、息子にとって良かったのだろうと思う。
環境を整えてあげるというのはやはり大切だ。

息子自身も、自分で時間管理ができるようになり、他の人に指図されたり注意されたりする機会が減ったからだと思う。

これもまた、環境を整えた結果の一つだと思う。


先日、娘の三歳半健診があった。
娘は息子とは別のことで、発達に心配なことがあったので、心理士の先生と話をさせてもらった。
そこで、息子の話になったのだ。

お母さん、支援級に入れるのも迷ったんじゃない?
でも、入れるっていう選択肢を取ってくれて、私はとても嬉しい。

あのね、私はいま、高校生の支援なんかもしてるんだけど、「小学校の時は支援急にいたんです」っていう子がいてね。
でも、「ええっ?この子が?」って思うくらいの子なんですよ。ものすっごく真面目で、勉強熱心で。
でね、「潰されなかったからだな」って思うのよ。
この意味、お母さんならわかってくれると思うんだけど…。
潰されなかったから、ここまでこれたんだなって。彼女が彼女らしく過ごせる場所で、頑張ってこれたから、今の彼女があるんだなって。

心理士さんの話

あぁ、本当にそうなのだろうなと思った。
「潰されなかったから」の意味が、私にはよくわかる。あのまま、通常級にいたら、きっと息子は潰されていた
息子の良さも、個性も、もちろんのこと、息子が得られるであろう「学校での楽しさ」「学校での学び」も閉ざされていただろうと。

私と息子のいる環境は、おかげさまでとても恵まれていた。
支援級の話も、近所のお母さんから聞くことができ、「必要なサポートが受けられる場所」なんだと知ることができたし。学校も臨機応変に「年度の途中だけど、お試しで入っていいよ」と対応してくれたし。

放課後ディという居場所も見つかった。
ディの人たちは本当に、息子のことをよく見てくださり、「本当に面白いですよね!才能あふれすぎてて!ケン君にはいつも楽しませてもらってますし、こちらも勉強させてもらってます」と言ってくださっている。


長くなってしまったが…それら一つ一つのことが、ぴたっぴたっとはまっていき、やっと息子の生活が整ってきて、そのうえで、精神的にも安定してきたのだろうと思う。

まぁ、まだまだ「学校行きたくない」という日もあるし(そういう日はディに行く)、怒ってものにあたることもあるけれど…少しずつ、でも確実に成長しているのだろうと思う。

これからも、息子が息子らしくいられるように、母として応援したい。

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