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正社員/5時間勤務/フルリモートです
転職する前、自分の要望をすべて叶えられる会社なんてないと思っていた。
だって私はもう35歳を過ぎている。年齢相応に求められるスキルがあると言える自信もなかった(プロジェクトリーダーをやったことがあるとか、開発能力が高いとか)。
noteで知り合った方に「必ず星野さんの望むような会社はあります!!!」と強く励ましてもらった。その方はもうnoteを去ってしまったが、この方に出会えなかったら、今の私はなかったと思う。
その方は私と同じ開発畑の出身で、9度の転職を繰り返し、ようやく今の"超絶自分に合った会社"に巡り合うことができた。
私もまた、ここまでの道のりが平坦なものだったわけではない。
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新卒で文系から"プログラマー"という職に就いた。
右も左もわからず、本当にしんどい毎日。
"開発は向いていない"と思いながらも、"でも、ここで諦めたらダメだ"と歯を食いしばってやってきた。
職場の人間関係が良かったのが救いだった。
それでも、いつも"お荷物な自分"を感じていて、自己肯定感はダダ下がり。
"このままずっとこの会社に居続けるのは嫌だ"と思って、はじめて真剣に転職活動をしたのだ。
転職活動1回目は、歩みは遅かったものの、トントン拍子で次の会社が決まった。
ところが。心機一転頑張ろうと思ったその会社はやばい会社だった。
逃げるようにしてその会社を辞めた。在籍期間はわずか2週間。
新卒から勤めた会社は14年続いたというのに。
そして再び、転職活動。
でも、2回目の転職活動は思うように進まなかった。
もう一度、「自分がやりたいことはなんなのか?」「何を叶えたいのか?」「どんな職場で働きたいのか?」を徹底的に自己分析した。
そして出会えたのが、今の会社だった。
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アルバイトとして3か月間働いて、「正社員登用」の話が出た。
私の希望としては、「5時間勤務」というのは譲れなかった。(息子の学校対応のため、自分の心の余裕が欲しかった)
「5時間勤務」「社会保険加入」が叶えば、正社員になれなくてもいいかな、と思っていたのだ。
ところが、会社は「5時間正社員でも問題ないです」と言ってくれた。
まさかそんな形でOKがもらえるなんて。
常々「日本人は働きすぎだよな~。労働時間がもっと短くなればいいのに」と思っていた私。
子育てで7.5時間勤務から6時間勤務に変わった時に、「6時間でなんとしてでも仕事をやりきる」と燃え、まわりからも「時短勤務になってからの方がたくましくなった」と言われていた。
短い時間しか働けない=作業時間が制限されるとデメリットに映るかもしれない。けれど、時間を制限した方が、「どうやって効率よく仕事を終わらせられるか」を考えるので、デメリットばかりではないのだ。
子育てとかそういう理由じゃなくても、「お試し」で6時間勤務ができる制度があればいいのに…なんて思う。
現在、5時間勤務で働いている私。とはいえ、毎日5.5~6時間くらいの振れ幅はある。しかもフルフレックスなので、4時間勤務という日も。
「いかに効率よく、上手く時間を使うには」を試行錯誤する毎日だ。
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14年間という長い下積み期間を経て、ようやく今「私らしく働けている」と思う。
14年は長かったかな…とも思うが、私にしては上出来だ。