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なんで開発じゃなくてテストなのか
人事の仕事に興味があって飛び込んだ、「採用アルバイト」職。
飛び込んでみたは良いが、そこは私の想像をはるかに超えた職場だった。
入って2週間での退職。なんということでしょう。
「採用アルバイト」は一旦諦めた。
今度はシステム開発のテスターとしてのアルバイトを探している。
以前「QAエンジニア(※)」で転職活動をしていたが、数社落ちてしまっていたので、そちらは一旦諦めている。
(※)「QAエンジニア」は品質保証の番人というイメージで、ハードルが高い。正社員募集が多い。
テスターでアルバイト職ならどこかで雇ってくれないかな…と思っている。
そもそも、なんで私はシステム開発のテストが好きなんだろう。
"志望動機"の為にも、ちょっと整理しておこうと思う。
一番長く続けていた業務だから
文系新卒で、開発未経験者。
おのずと「まずはシステムがどう動くのか確認する作業からね」と言われ、テスターの仕事が割り振られる。
「こういう条件で動かしてね」という条件と、「その結果こうなることを確認してね」という確認項目が書かれたものが渡される。
私の働いていた職場ではそれを「CL(チェックリスト)」と呼んでいた。
3年目まではひたすらCLを消化していた。
4年目になり、「星野さんにもそろそろ開発を」と声がかかって、開発担当を任された。
けれど、開発作業は本当に私にとってちんぷんかんぷんだったのだ。
まず、修正すべきソースがどこにあるかわからない。
私が入ったプロジェクトで開発していた製品は、バカでかいもので、いくつものフォルダがあり、似たような名前のファイルがわんさかあった。
いざ修正すべきソースを見つけても、該当箇所がわからない。
どれだけスクロールしても、ソースコードは続く。
巨大な森の中にひとりぽつんと取り残された気分になった。
*
さらに、IT用語の波が私を襲う。
「ここは再帰処理をすればいいから」と言われて、”再帰処理"をググるも、よくわからない。
先輩に1時間くらいみっちり講義されてもわからなかった私。
「いいよ、僕が書くから」最後は先輩にお願いする形になった。
任せられた開発の仕事は、ほとんどできなかった。
幸い、チームメンバーはできる人ばかりだったので、私がやらなくても誰かがやってくれた。
だからテストは頑張った。私にできる唯一の仕事だったから。
そうやって、開発からはなんとなく遠ざかっていた私には、いつもテストの仕事が回ってきた。
いつしか「テストなら星野さんできるでしょ」から「星野さんにテストを任せるのが良いよ」と言われるようになった。
開発は花形、テストはその補佐だと思っている
入社したての頃、"開発ができる同期"が「あぁ、誰かテストしてくんないかなぁ」と言っていた。
その言葉に「そのテスト、私が引き受けるのに!」と心の中で返答していた。(実際には言ってない笑)
開発が好きな人は、どうもテストが嫌いらしい。
開発というと華々しいイメージがある(何もないところから、自分の力で物を生み出せる!システムが動いたときの感動ったらない!という感じかな)が、テストはコツコツ地道な作業というイメージがある。
私は断然「コツコツ地道な作業」が好きだ。
"花形の開発を支える補佐的な仕事"にもやりがいを感じる。
自分がステージで光を当たるより、裏方の仕事が好きなのだ。
"誰かをサポートしたい"という気持ちの方が強い。
テスト業務では、それができると思っている。
開発は嫌い?
開発するのが「嫌い」というわけではない。
どれだけでも時間をかけていいなら、やりたいし、やってみたい。
でも、「決まった工数で作業を完了する」ということが私には難しい。
また、コードレビューも恐怖で仕方がない。
お客様が使うシステムを「動いたから」という理由で納品なんてできないのだ。
仕事がない時期、自社で自主学習をやっていたことがある。
HTMLで画面を作り、JavaScriptやPHPを使ってファイルのアップロードなどを実装した。
恐らく、できる人なら3日足らずで終わる作業だ。
それを私は2週間近くかけてやった。
自分のペースでモノを作るのってやっぱり楽しいなぁと思った。
だから、「開発は嫌い」なわけではない。職業として「開発する」のが無理なのだ。
*
とはいえ、IT畑から一度逃げ出した人間なので、どこまでできるかはわからないのが正直なところ…。
まぁ、四の五の言っていても仕方がないので、とにかく動きます。