発達の凸凹のある子どもたちへ。これからは、スキに生きよう。
ユッケは、2024年7月に「ポケモンニョッキを作って遊ぶ」イベントを主催した。おかげさまで、参加した親子にとても喜ばれた。
・そんなユッケは何者なのか?
・なぜ今、ポケモンニョッキのイベントをしているのか?
について明らかにしていく。
目次
なぜ教育関係のイベントをし始めたのか?
それはずば抜けた発想力の持ち主に出逢ったからだ。
まずはこの記事を読んで欲しい。
ずば抜けた発想力の持ち主であるミドリくんに出逢い、自分の好きなことを活かしながら、ミドリくんのような凸凹の特性のある子どもたちのことを応援していこうと思って教育のイベントをし始めた。
ゲーム粘土からポケモンニョッキへの変遷
そんなきっかけで最初にやり始めたことが「ゲーム粘土」のイベントだった。
その後、どのように今の「ポケモンニョッキ」のイベントへたどり着いたのかについてお話したい。
かなり省略しているが、簡潔に知りたい人はこの記事を読んでもらえると概要がわかる。
まず、これまで私が関わったり主催したりしてきたイベントの中で、ポケモンニョッキに関わるイベントを以下に一覧にしてみる。※は企画のみで未実施
・ゲーム粘土 2023/04
・武器ビルドバトル(シン・スクールのキャンプの企画の一つ)2023/09
・武器ビルドバトル(ユッケ主催の企画)2023/11
・たこ焼き射的(朝までゲームキャンプの企画の一つ)2024/03
※「へんないきものを作ろう!」2024/06
※「おかしなパンツクッテあそぼ!」2024/06
・ポケモンニョッキ(ユッケ主催の企画)2024/07
・ポケモンラビオリ(ユッケ主催の企画)2024/08
ゲーム粘土
発達の凸凹ある子どもたちを自分の好きな物作りで応援していこうと決めて初めてのイベントが「ゲーム粘土」だった。
当時の私は食品サンプル作りに夢中になってたのだが、その時ちょうどゲームのスイッチでゼルダの伝説が流行っていた。
そこで、そのゼルダの伝説に出てくる食材(ガッツニンジン)を作ったら、シン・スクールで紹介してもらえ、子どもたちに大好評。
イベントでは、クリエイティブが好きな子どもたちとその保護者がとても喜んでくれた。
イベントで子どもたちは、ゲームの中の2Dのものを3Dのリアルにする面白さや、粘土をこねて手先を使ってもの作りをする楽しさを味わっていたように思う。
オンラインで参加した子どもたちはそれぞれのお家で一人で物作りをしていたのだが、出来上がったら近くにいるユッケや友だちに見せることができるととても嬉しそうだった。
これは自分でもなんとなく感じることだが、仲間が同じ空間にいて一緒に物作りをしている感じは一人で物作りをしたいけれどなんとなく誰かいる方が心地よいという感じがあるので、オンラインで物作りをするよさはそこにあるかもしれないと思う。
武器ビルドバトル
次に、武器ビルドバトルという、新聞紙を丸めて武器を作って戦うイベントをやった。
実は私は少年のように激しく戦うスポーツ遊びも好きだったからだ。
子どもたちは、自分の得意に合わせて武器を作ることと、戦うことの面白さを味わっていたように思う。
その後、内容は武器ビルドバトルだが、参加者の枠を広げたイベント「ゲームのようにスポーツしよう」というイベントを主催した。
このイベントは、開催場所の公園に偶然落ちていた「いがぐり」から発想し、オリジナルの武器を作る子どもの姿が見られたのが特徴的だった。
この姿を見て、武器ビルドバトルがもの作りの要素とゲーム・スポーツの要素のどちらも持ち合わせていることを強く実感したし、物作りの要素とゲーム・スポーツの要素を掛け合わせた企画もできることに驚いた。
私のように物作りをし始めるととことんこだわってしまうASDタイプの子どもや、ある程度やると飽きて衝動的に動きたくなってしまうADHDタイプの子どもに合うイベントを考える際に参考になると思った。
たこやき射的
食べ物×ゲームの組み合わせ
ちょっとまた後で書きます(笑)
「へんないきものを作ろう!」
その後、タイミングや告知がうまくできずに終わってしまったが、「へんないきものを作ろう!」というイベントをやった。
固まるとプラスチックになってまるでお店にあるフィギュアみたいに見える粘土を使って、この世にはない、オリジナルで考えた変な生き物を作ろうというイベントだ。
これは、初めて「ゲーム粘土」のイベントをした後に、既存のものを真似してリアル化するのではなく、この世にない新しいものを生み出す面白さを感じてもらいたいと思って企画した。
クリエイティブに全振りした企画で、自分なりに、結構面白いと思っていたのだが、実際に新しい生き物を生み出してみないとその面白さがわからないこともあり、このイベントの面白さをみんなに伝え切れずに幕を閉じた。(笑)
ただ、この企画を考えていたことによる発見があった。
初めからオリジナルなものを生み出すことを目的にしなくても自由度の高い材料を使うことによって、自由な発想で物作りができることに後に気が付いたのだ。
ポケモンニョッキのイベントをしてみると、ポケモンではないゲームのスイッチを題材にして、小麦粉をたくさんつけた冷凍スイッチのゲームを創り出していた子どもがいたからだ。
今になって、没企画も捨てたものじゃないと思える。(笑)
「おかしなパンツクッテあそぼ!」
その後、実はイベントにもならなかった「おかしなパンツクッテあそぼ!」という企画もあった。
これは、ヨッシー塾長のアイデアで(実は私も幼い頃にリアルサイズのアンパンマンを顔にかぶせて「僕をお食べよ。」なんてシーンをやりたいと思っていたことはここだけの話)、
顔と同じ直径約30cmのリアルアンパンマンを作ったり、硬いフランスパン生地を剣の形に作って焼いて、武器パンを作ったりして遊ぶ企画だった。
私はもともと料理が好きだったので、料理と物の作りを掛け合わせた企画だったのだが、試作をしているうちにあることに気づいてやめてしまった。
それは、試作をすると大量にパンが余るのだが、それを食べきるのがしんどく、私はパンは好きだけど、毎日食べられるほどすきってわけでもないことだった。
その代わり、私が毎日でも食べられるものは何かと考えて出てきたのが、パスタだった。
ポケモンニョッキ
パンの代わりにパスタなら試作で余っても食べられる。
それなら、パスタを作る企画を考えようとしていたときに、偶然、シンスクールのヨッシー塾長がポケモンの流しそうめんスライダーを買った。
「ポケモンのパスタとか作って流せたら面白そうじゃん」なんて話があって、生まれたときからパスタが好きだったと自称するほどパスタ好きのユッケは、パスタでポケモン作るなら、粘土みたいに捏ねられるニョッキという種類のパスタでポケモン作ろう!と思って、ポケモンニョッキの企画が出来上がった。
ニョッキはじゃがいもとかで作るイタリアのおもち。パスタの一つ。小麦粉やじゃがいも等を材料に、それをポケモンの形に作って遊んで食べちゃおうというイベントだ。
最初の「ゲーム粘土」のイベントのときにユッケは食品サンプル作りに夢中だったと話した。もちろん食品サンプルを作るのは楽しかった。
しかし、幼い頃から料理作りをしていたときのような、自分の作った物を食べられる感じがなかったために、なんだか物足りなさを感じていた。
粘土を捏ねて「物作りをする面白さ」と、作った物を「食べられるおいしさ」を兼ね備えた企画が出来上がったのだ。すごく嬉しかった。
しかも、実際に「ポケモンニョッキ」のイベントをやったら、子どもたちもお母さんたちも夢中になってポケモンや自由に作りたいものを作っているし、味付けは子どもたちの好きなみたらしも用意したから、子どもたちは大満足だった。
参加した親子からの感想を引用する
見にくければこちら⇣
こんな感じで、自分の好きな形に自由に作れたり、ワクワクのびのび楽しんでもらえたようで、とても嬉しかった。
企画の背景のまとめ
ゲームでもの作り、もの作りにスポーツ要素を足す、食べ物にスポーツ要素を足す、もの作りに全振りする、という企画をやってみて、
現在は、ゲーム×もの作り×食べもの×という、私が小学生の頃から好きだった遊びと工作と料理、という自分の好きなものを活かした企画が出来上がった。
ゲームはポケモンという昔も今も人気(つまり大人も子どもも好きな可能性が高い)で認知度の高い要素が入っていて、物作りと料理は自由に発想し創造できる要素が共通している。
少し長くなってしまったが、このようにして「ポケモンニョッキ」の企画が生まれた。
ポケモンニョッキという名前にしているが、作るものがポケモンでなければいけないことはない。
オリジナルのキャラを作ってもいいし、メタモンとピチュウを混ぜて、メタピチュみたいなポケモンを作ってもいい。
まるで粘土のようにこねながら作れるのに、作ったポケモンを食べられる、面白さと味覚を満たす嬉しさがある。
竹串に刺さった串刺しカビゴンが生まれるし、小麦粉を付けまくった冷凍スイッチ(ゲーム機)も作れちゃう。そういう自由な創造を楽しむ面白さがあるのだ。
これからのユッケと凸凹の特性のある子どもたちへ
自分の好きなことや特性を活かしてこれからも発達の凸凹のある子どもたちを応援する企画を考えていきたい。
喜んでくれる子どもたちや保護者の方が増えて、共感してくれる人が増えてくれたら嬉しいし、それだけじゃなくて、これからの時代を生きる凸凹の特性をもつ子どもたちに少しでも貢献できるんじゃないかと思っている。
なぜそう思うのか。理由は2つある。
1つ目は、これからの時代は自分の凸部分を活かしていく可能性が高まるから。
今は、これまでのように、偏差値だけで生きる時代ではなくなりつつあり、自分にとっての幸せの尺度を自分で作って生きていく時代になっている。私にとっても、そして多くの人にとっても、自分が誰にも何も言われなくても自然としてしまうような自分の好きなことをやれることは、たぶん自分が幸せを感じる瞬間だろうと思う。これまでは、「大人になったら好きなことばかりしてられないんだから。(これから必要であろう勉強をしなさい。)」と言われて来たかもしれないが、これからはそんなこともなくなっていく可能性が高いと思う。
もう少し具体的な話をすると、今はスマホがあればgoogle検索やyoutubeが使える。正確で詳細な知識を持っていなくても、google検索すればすぐに知りたい事を調べられる。
作り方がわからない料理やピザ窯を作ろうと思っても、動画なら作り方の一部始終が観れるから、真似して自分も試してみることができる。
youtubeチャンネルはすごく細分化しているから、自分の興味にあわせたチャンネルに出会えて、そこからスキルも考え方も学べる。
それに加えて、ChatGPT-4oが使える。発想力のあるADHDの特性を持つ子なら、例えば、アイデアを基にGPTに画像生成を頼み、頭の中にあるまとまらないアイデアを筋道立てて説明する文章を考えてもらったりすれば、画期的なアイデアを実現するのが得意な誰かと一緒に仕事ができる。
もっと言えば、アイデアを発想することが得意な人がそのアイデアを実現するために必要なことをGPTに順序立てて教えてもらい、その順序通りに準備していくことで、自分のアイデアを実現することができる。
つまり、自分の凸部分を活かしていく可能性があがる。
これからの時代を生きる発達の凸凹のある子どもたちに少しでも貢献できそうな理由の2つ目は、
発達の凸凹がある子どもが大人になっていくときに壁になりそうな問題について、参考になりそうな実践例を知ることができるから。
実は、ユッケはどうやらADHDやASD的な傾向があると話した。ユッケが「ゲーム粘土」から「ポケモンニョッキ」のイベントをしていく際に、実はその特性によって起こるさまざまな問題と苦労があった。
凸部分を活かしていくには凹の部分にも向き合わなければならない。でも、今、ユッケが自分の好きなことやその特性を活かしていく挑戦をする過程そのものが、今後、発達の凸凹がある子どもたちが自分の好きなことを活かしていく際に似たような壁として目の前に出てきたときに、それをどうにかこうにかして進んでいくために役立つかもしれないと思っている。
今回は企画の変遷なので、特性についてまで触れることはできなかったが、ユッケがイベントを企画して開催していく過程で困った、自分の特性との向き合い方について、これから少しずつ発信していくつもりでいる。
自分の特性を使っていくことはすごく大変だけど、でも、それができるとやっぱり嬉しいのも本音だ。自分がそれをする意味みたいなものを感じるからかもしれない。
ユッケのインスタ
https://www.instagram.com/yukke4267?igsh=Ynh5M3F5amJyMmJx
次回は「ポケモンラビオリ」イベントを開催!
ちなみに、ポケモンニョッキの後に、ちょうど今「ポケモンラビオリ」を作って遊ぶイベントの開催を予定している。
8月23日㈮に開催する予定だ。
このイベントは、ポケモンのクッキー型を使って、親子でラビオリという餃子みたいなパスタを作って食べよう!さらに、スイッチでポケモンゲームバトルもしようなんて内容になっている。
「ポケモンラビオリ」イベントの紹介
ポケモン・ラビオリのおもしろ動画
興味があったらと思い、申し込みも載せておくね。
内容の詳細&申し込み👈️8/21(水)〆切
シン・スクールって?
最後に、こうやってユッケがさまざまなイベントを企画し開催することができたのは、ゲームで学び遊ぶシン・スクールと、そこを運営しているヨッシー塾長のサポートがあったから。
ヨッシー塾長は、バリバリAIを活用しているゲームで、子どもたちが誰にも言われなくても自然にやってしまうゲームを使って「スキルよりスキを磨こう」とか「偏差値より変さ値を上げよう」って言っている。よく考えると実はかなり本質的なメッセージだと思う。
開催場所のシン・スクールHP
シン・スクール Instagram
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