見出し画像

頭は「本の読み方」で磨かれる 感想

 今回は、脳科学者である茂木健一郎さんが著された「頭は「本の読み方」で磨かれる」を紹介していきます。この本では、読書をするをするメリットだったり、本で得た知識を活かす技法について書かれています。また、最後には茂木さんが劇選した一生の財産となる本10冊の紹介もありますので、新しい本と出会いたいと思う方は是非、読んでみてください。

感想

 本書で一番印象に残った文章は、冒頭に書かれている「人が成長すれば、本も成長するのであって、その意味では「自分という人間の成長を映す鏡」でもあります。」という部分です。
 著者は、夏目漱石の「吾輩は猫である」を小学四年生の時、初めて読んだそうです。読んだ当時は、あまり深い考えを持っていなかったが、大人になって再度「吾輩は猫である」を読むと人間の愚かさを徹底的に眺める目に癒されると述べていました。大人になり、成長するにつれて、「吾輩は猫である」から見えてくることが変わったのです。このような理由から、著者は冒頭のようなこと言っています。
 私は、自信が成長し、本の見え方が変わることを「本も成長する」と表現していたのが、面白いと感じました。初めて「本も成長する」という表現を読んだとき、意味がよく分かりませんでした。しかし、先ほど説明した理由を読んだ時、納得できただけでなく、「よくこんな表現思いつくな。」と感心しました。確かに、大人になって子供のころ読んだ本や漫画を読み返すと、感じ方は子供のころと変わっていることが多々ありますが、一緒に本も成長したんだと思うと、なんだか子供のころ読んだ本や漫画に親近感がわいてきました。

まとめ

 茂木さんは、読書は自分の頭で考える力をつける第一歩と述べています。また、仕事、人間関係、幸福感なども読書によって左右されるとも述べていました。私は、この本を読んで考える力をつけるために、読書は必要ということだけでなく、読書することによって見える世界が大きくなることを学びました。読書する習慣をあと10年続けたらどのような世界が見えるか、想像するとワクワクしてきます。この本を読むと読書に対してのモチベーションが大きくあがりますので、是非読んでみてください。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?