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メガネ朝帰り【毎週ショートショートnote】

横浜市内 某会社の飲み会3次会

「ケイコちゃん、終電大丈夫?」

「いけない、終電もう出ちゃった!」

「じゃあ、オールでカラオケ行こうよ」

「えーっ、どうしようかな?」

「これで、タクシー拾って帰りなさい」

2人のやり取りを聞いていた課長が私に1万円札を握らせた。

「いえ、そんな、申し訳ないですから、大丈夫です」

「いや、親御さんもご心配をされているはずだ。今日はもう帰りなさい」

前から、私を狙っていた主任は (本当に気の利かない野暮な課長だ)とでも言いたげに課長の方を睨んでいた。

「じゃあ、お言葉に甘えさせていただいて今日はこの辺で失礼させていただきます。
ご馳走様でした」

「お疲れ!」「気をつけて!」

横浜市内高級ホテル

「お待たせ」

「課長、遅かったじゃないですか」

「あれから主任が、カラオケ、カラオケってうるさいから、金を握らせて若い者だけで行ってこいと、追い払うのに苦労したよ」

課長は私のメガネを外すと、自分の唇を私のそれに重ねた。


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たらはかにさんの企画に参加させていただきます。

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