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ある朝に目覚める二つの目

見つめるのはフクロウの眼

命の泉は爛れた私たちを静かに沈める

月光が昨日の夜にある女に話し

ささやかな光の線は彼女の身体を形どった

私は重く苦しい本を捨て去り、靴を脱いだ

太陽は微笑む

ミネルヴァのフクロウが私を見つめる

どうやら時が来たようだ

ひとつの墓を彼女は私のために掘ってくれた

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