見出し画像

快楽

行きがかりの道連れを

宵の奈落に連れ込むと

秋の夜風が囁いた

「もう一度、もう一度」

否定し難いあの名前

名状し難いあの快楽

「もう一度、もう一度」

何か知らない刻印を

俺はあの木に刻んでみせた

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?