冷めた子ども
幼児番組などで、お兄さんやお姉さんの真似をして、みんなで一斉に動物になったり、ぴょんぴょん跳ねたり、ぐるぐる駆け回ったりする時、大抵、画面の端っこに、ボーッと立ってるだけの子がいるんです。
それが、我がムスメのタイプ(笑)
児童館の子ども広場などに、よく行ってました。
それは、子どものためというより、家でずっと一人で相手するのがしんどいのと、なるべく外に出かけて疲れさせ、昼寝させるため(笑)
自由にオモチャで遊んでいる時は楽しそうなのに、お遊戯タイムになるとスンとして、しらけた目で回りの子達を見ていました。
でも、別に嫌いだったわけではないようで、家では楽しそうに「トントントーン、ひげじいさーん」と手遊びもしたし、テレビを見ながら、毎日「くるくるくるくるドカーン!」と踊ってました。「ママも!」と強要され、二人でハアハアしながら本気のダンスタイムです(笑)
大勢でいっしょにやるのが嫌だったのか、何なのかわかりませんが、まあ、自分のタイミングで好きにやりたかったのでしょうね。
さすがに幼稚園では、やらないとマズイと感じたのか、ちゃんと参加はしていたようですが。
たぶん、つまらなそうな顔で嫌々やっていたんだろうな…。
大きくなってから、幼稚園の思い出話をした時に、「なんで、こんなことしなきゃいけないんだ、って思ってた。」とムスメに言われました。
「なんで、チューリップが咲く歌なんか歌わなくちゃいけないんだ」とか、思っていたそうです(笑)
また、詳細は忘れましたが、先生が子どもたちを盛り上げようとやったことが、ムスメにはイマイチだったらしいのですが、その時のムスメの言葉が
「笑うと先生が喜ぶから、笑ってたのよ。」
ちょっとドッキリしました。
まさか先生も、幼稚園児がそんな思いで笑ってたとは、気づいてなかっただろうなぁ。
子どもだから、どうせわからないだろう…なんて、大人は思いがちだけど、意外と子どもって冷静に見てたり、本質に気づいてたりするもんです。
ムスメは、特に。
この、ちょっと冷めた目で世界を見ている感じ。
誰に似たのかな?
あ……
たぶん私?(笑)