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午後のロードショー「バニラ・スカイ」
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公開年 2001年
監督 キャメロン・クロウ
公開当時 トム・クルーズ38歳 キャメロン・ディアス28歳 ペネロペ・クルス26歳
トム・クルーズ主演作の中で一番好きな映画です。
大好きでもう何度も見ているのですが、久しぶりに午後ローで見て改めて名作だなと感じました。
トム・クルーズが38歳の時の作品なのですが、まさにこの時期が役者としての黄金期と言えるかもしれません。
大金持ちでハンサムなデイヴィッド・エイムスを演じているのですが、ペネロペ・クルスとキャメロン・ディアス、タイプは違えど最高峰の美女二人を同時に惚れさせる説得力のある魅力にあふれています。
ジュリー・ジアーニを演じるキャメロン・ディアスの美しさは吸い込まれそうなほどです。
彼女のような美女をここまで粗末に扱えるのはこのデイヴィッド・エイムスくらいでしょうね。
自分が心から愛している男性の誕生パーティーに招待されないなんて……こんなに傷つくことはありませんね。
男性という生き物は最初から適当に遊ぶ女性と真剣に付き合う女性を分けるものなのでしょうか…
誰かに一度でも恋したことがある人なら彼女の悲しさ、くやしさが痛いほどわかるのではないでしょうか。ズタズタに傷ついたジュリーの心が痛いほど伝わってくる見事な演技ですね。
キャメロン・ディアスは演技派としての評価は受けてきたのでしょうか。
彼女が車を暴走させるシーンでは鬼気迫る演技でいつも胸が詰まってしまうほどなのですが、同時に一番好きなシーンでもあるのです。
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ペネロペ・クルス演じるソフィアは都会的で洗練されたジュリーとは違って母性を感じさせるような女性ですね。
この映画では本当に美しくチャーミングでトム・クルーズが実生活で惚れてしまったのも無理ありません。
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劇中で流れるトッド・ラングレンの「Can We Still Be Friends」も効果的に使われています。
親の残した遺産と恵まれたルックスで、労せずして人もうらやむような人生を送ってきたデイヴィッドですが、ある日突然事故で顔と体に重傷を負い今までの生活が一変します。
人生を悲観したデイヴィッドはエリー社の冷凍睡眠システムに身を委ね、眠っている間自分の望む人生を生きる夢をプログラミングしてもらうのです。
ところがシステムに誤作動が生じ、現実と夢が交互に現れ彼を苦しめることになります。
夢の中でソフィアがジュリーに入れ替わるのは、デイヴィッドがジュリーに強い罪悪感を持っていたからでしょうね。
結局デイヴィッドは夢から覚めることを選択し、150年後の世界で資産も無い醜い男として生きることを選ぶのです。
素晴らしい人生でもプログラミングされた夢だとわかってしまったら興覚めですよね。
ジュリーがデイヴィッドに尋ねる「あなたにとって幸せって何?」がこの映画のテーマになっていると思うのです。
デイヴィッドは150年後の世界で素の自分を愛してくれる人間に出会った時、初めて小さな幸せを感じるのではないでしょうか。
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この映画はスペインの映画「オープン・ユア・アイズ」のリメイクなのですね。
ストーリー、脚本、キャスティング、音楽どれをとっても素晴らしく20年も前の映画だというのに全く古さを感じません。
SFサスペンスにもかかわらず抒情的でほろ苦く、青春映画のような甘酸っぱさと切なさがあります。
主演3人の美しさに思わず「時間よ、止まれ」と言いたくなります。
今日も無事に家に帰って午後ローを見れていることに感謝😌です。
総合評価☆☆☆☆☆
ストーリー ★★★★★
午後ロー親和性 ★★★
流し見許容度 ★