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茶道具取り合わせ展(五島美術館)

毎年恒例、五島美術館の茶道具取り合わせ展へ行ってきました。
五島美術館の茶道具はとても品があって美しい物ばかりなので、毎年とても楽しみなのです。

今回一番楽しみだったのは、やはり七里。
大好きな茶碗の一つです。
何と!
今回の展示では裏までぐるりと見ることができました!!

眼福。

七里の前でせっせとスケッチしている女が居たら、それは私でした、こんにちは┏○))ペコ

ちょうどどこかの学生さんの団体(多摩美かな…?)がいらっしゃったのですが、せっせとスケッチしている私を不思議そうに見ていたと思います( ⸝⸝ ̫  ) ⟡

裏まで見れた事で新しい発見できました。
五島美術館さん、ありがとう!!!
七里の裏側の発見は下記の絵で読み取ってください(エッ

七里は第二展示室に居るので、その流れでまずは第二展示室から拝見。

ここでも面白い発見。
懐石膳取り合わせが沢山並んでいたのですが、勝手な思い込みなのですが、桃山や江戸初期などの物を使用しているんだろうなぁと思っていたら、今回並んでいたのは
渡辺喜三郎作の漆器
永楽即全作向付
守屋松亭作漆器
楽弘入作皿
十代三輪休雪作向付
等々の明治〜の物。

勿論、桃山の物もいくつかはありましたが
その当時の現代作家を使っていたんだなぁと。

新しい物でも、古い物でも良いものは良いし
好きな物を使えば良いんだなと改めて思いました。

さて、あまりのボリュームに閑話休題。
お庭を散歩。

ちょうど紅葉が見頃でした。
風に舞う紅葉達がとても美しかったです。

五島美術館のお庭には富士見ポイントがあり、私はお伺いするたびにそこにたち富士山を確認するのですが、これがなかなか見れない。

以前お庭をお掃除されている方に教えていただいたのは、
夏はやはり霞がかかり見えにくい。
冬の方が確率は高いが、朝と夕暮れの方がより見える。
とのこと。
この日最初見に行ったときは綺麗に雲がかかって見れなかったのですが、帰り際もう一度見に行った時に綺麗に見えました。

富士見亭という茶室が五島美術館にはあるのですが、茶室からもきっと富士山が見えるのでしょう。
いつか、お茶会してみたいものです。

さて、ひと呼吸いれて第一展示室へ。
秀吉、織部、堅物の消息がまず、お出迎え。
消息の勉強をしているけれど相変わらず読めない悲しみ。
日々勉強ですね……

沢山沢山並ぶ美しい茶道具達。
12月取り合わせ展おなじみ月迫や、伊賀の破れ袋はもちろん、初めてお会いする茶碗達が!!

そして展示方法も面白い。
長次郎≫常慶≫道入≫一入

どれもこれもため息が出るほどの美しさなのですが、一入の若松に心奪われました。
造り、釉薬の様子、どれも素晴らしい。
黒の中に散りばめられた朱の美。

良い。

人の目の限界をまざまざと見せつけてくる長次郎の夕暮。
写真で見るより一億倍夕暮で、その美しい色は「夕暮」と名付けるしかないよなぁと納得。

あと、とても珍しい茶碗としては酢次!
粉引酢次茶碗 呉竹

片口の食器を茶碗に転用したものだけあって、注ぎ口だったであろうところにしっかり染みていて「なるほど!」となりました。
珍しさもありますが、全体的にとても美しい。
少し楕円なのもまた、良きでした。

それ以外にも、美濃唐津の呼び継の継ぎのあまりの美しさも必見です!

一つ一つ書いていたらキリがないのでこのあたりで終わりますが

まだ始まったばかりなので、皆様も是非五島美術館へ足を運ばれてはいかがでしょうか??

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