
大恋愛 はじまりの瞬間
18歳、初めて彼氏が出来た日の日記。

大学のレポート期間が終わって、明日から夏休み!という時でした。
この日は友達のHちゃんをまじえ3人で、彼のおうちで、レポートお疲れ!の鍋をしていて。
(真夏になぜか鍋。笑)
Hちゃんは、友達から重めの相談メールが来たからと、途中退席。
ほとんど2人きりで鍋をつつきました。
ドキドキしてうまく話せなかったけど、とても楽しかった。
過ぎていく時間が惜しくて惜しくて、もっとずっと2人でいたいって思った。
一緒にいてもいても時間が足りない。
喋っても喋っても足りない。
はにかみながら笑う彼の素朴な笑顔が、とっても好きだと思いました。
夜遅くなったから家まで送っていくよ、と言ってくれた彼。
2人でゆっくり自転車を漕いで、夏の夜風が気持ち良くって。
向こう(私の家)についたら、話したいことがあるんだけど、聞いてもらってもいい??
そう言われた時は胸が高鳴ったけれど、期待しちゃダメ、って自分を制しました。
家の前で告白された時は、ドキドキのピークで、もうわけが分からなかった。
男性とお付き合いするのも初めてなら、告白してもらったのも初めて。
「夢みたいでした」って書いてるとおり、本当に夢みたいな気持ちで、長い長い長いあいだぽわぽわしました。
自分の好きな人が、自分のことを好きになる。
そんな奇跡みたいなことが本当に起こるんだ、って、その時は信じられなくて。
頭がぽーっとしました。
そして、おそらく誰もが経験したように、この初めての告白シーンは、何度も何度も何度も何度も、脳内再生されました。
ひとりでテレビを観ていても、大学の講義を受けていても、何をしてても蘇ってきて、たまらなくなって、ぽーっとなる。
みぞおちのあたりがじんわりと温かくなって、とくとくしてくる。
この時の告白の言葉は、一言一句、今でも覚えています。
(ここにはあえて書きません。)
この日の日記を見返すと、当時の純粋すぎる気持ちが鮮明に思い出されます。
同時に、苦しくてちぎれそうな気持ちも克明に蘇ります。
今となっては、やがて終わったとても辛く苦しい恋。
ボロボロになって、若い感性の全てを持ってかれた恋。
生涯忘れがたい大恋愛、すべてはこの日から始まりました。
今思えばこの日から、この恋はいつか終わると、心のどこかで分かっていたような気がする。
そのぐらい、刹那的で、儚くも激しくたぎる、そんなような恋でした。
私の大切な恋のお話です。