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オランダでASDを苦に安楽死をした女性について、思う事

今日、オランダでASDの女性が、安楽死により人生に幕を下ろしたという、記事を読みました。

彼女は、21際の若さで人生の幕を下ろしました。

ですが、彼女はそれなりに強烈に生きづらさを抱えていました。過去に10回以上自殺未遂を繰り返してきました。二次障害があり、鬱があったそうです。

親は『 あなたのままでいい』と、言っていましたが、彼女は、『 普通の人が普通にしていることが出来ないのが苦しい』と、辛い胸の内を訴えていました。

彼女は、安楽死の前夜、親との時間を大切に過ごしました。

そして、当日は、致死量に及ぶ薬により天に召されました。

ASDを持つと、孤独が付き物です。
独特の感覚や世界観、想像力の弱さが付きまといます。
多くの多数派の人達との感覚のズレに苦しみ、変な目で見られ、時に自分を責めてしまいます。愛想笑いしたり、他人に感心を寄せ、共感し集団に適応するのも難しいです。曖昧なニュアンスを理解するのも、苦手です。その気がないのに、失言してしまうこともあるかと思います。鈍臭い、気持ち悪いと、バカにもされやすいです。
人間関係を、こじらせてしまうこともあるかと思います。
感覚過敏やフラッシュバック、二次障害に苦しむ人も多いです。
人と仲良くしたくても、できない。
みんなようになりたくても、できない。
いつも、みんなと自分は違うのだという孤独感に苦しめられます。

彼女は、常に孤独の中で戦ってきたんだと思います。

ASDは目に見えない障害故に、どんなに言語化した所で、中々理解されません。時には、前向きな当事者ばかりにスポットを当てたり、才能がある、高IQだなどと思われたり、逆に、精神論や根性論を浴びたり、一部のカサンドラから集中非難を浴びます。

私は、発達障害に苦しむ人の安楽死は賛成です。

『 ダイバーシティ』と言う綺麗事の裏で、多くの苦しむ当事者がいることを忘れてはなりません。

自分は、何とかギリギリな状態でやって来ていますが、もし日本で安楽死が認められれば、少しでも絶望感が和らぐのにな…と、思ってます。




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