
【出版報告】〈SNS文学シリーズ〉第11弾『ダイアログ・イン・ア・ルームⅡ』を出版しました!
ここで1つ告知です。
〈SNS文学シリーズ〉第11弾として、『ダイアログ・イン・ア・ルームⅡ』をKindle出版から出版しました!
2024年12月10日にペーパーバック版を、
2024年1月11日に電子版を出版しました!
Kindle Unlimited対象本です!
目次は次のとおりです。
まえがき
第4話 しおり(初回)
急なキャンセル
マスクの有無
予約
前に呼んでたひと
ホテルに宿泊する理由
出張の客層
カプセルホテル①
カプセルホテル②
カプセルホテル③
安いホテルでの出来事
いろいろな宿泊方法
予約状況
くっつくこと
糖質制限とジム通い
ジム通いの結果
読書とアニメ
レヴィ=ストロースの人類学
終わりの時間
第5話 みほ(初回)
初対面の挨拶
ホームページの写真
お酒の話①
お酒の話②
体が固い
好転反応
急な電話
昼のエステ・朝が弱い
結婚・好きなタイプ
性格やら服装やらのこと
終わりの時間
第6話 りん(第2回)
再会
体重や料理
ヨガ①
ヨガ②
癒してもらいたい
ヨガ教室・ぜい肉
お客さんの話
相性
オイル叩きつける子・脇の穴
店舗タイプ
ひどい肩こり
前に働いてたお店
写真の印象
終わりの時間
「まえがき」より――
八〇年代からはじまった新たな潮流は、九〇年代にサブカルの勢いを増すことになり、見事にその後のゼロ年代でカウンターカルチャーとして定着し、一〇年代にはビッグビジネスのチャンスとして、莫大な金額を動かすことができるようになった。
それはわかりやすく言えば素人(個人)の反抗(レジスタンス)だった。
しかし、二〇年代に入り、影響力を用いたビジネスは大きく変わっていった。
ホワイト革命が起きることによってホワイト社会が登場するという予測がなされ、実際にそのような動きははじまっているが、恐らくそれが純粋なままでこれからも残っていくことはありえないだろう。
いまや国を超えて絶対的な支配力をもつ巨大企業のマーケティングは複雑なものとなっており、一般人にはその真の姿を見ることができなくなっている。つまり、巨大企業はより大きくなるためにステルス化しつづけているのである。
現代社会は進化しすぎた。複雑に構築されたシステムは、その対抗勢力までも取り込んで自分のものとし、最終的に自己に利益が出るようになっている。
個人が圧倒的に信頼を寄せている検索システムは、裏では巨大企業の作ったアルゴリズムによって支配されている。
そこから導きだされる結末は、情報操作であり、印象操作である。
この強力な支配システムを個人が無意識的に乗り越えることは不可能である。自分のスマホに表示された情報がフェイクニュースではない保証がどこにあるのか。それをどうやったら証明できるのか。
ホワイト革命はたしかに起きたのかもしれない。しかし、それは取り込まれた。
いまではホワイト革命を装ったニセモノが、ニセモノと見抜かれることなく、アルゴリズムによって個人を印象操作しながら、真実にたどり着くべき道を霧で覆い隠している。
アルゴリズムは対立を煽り、バラバラにされた個人たちは、インターネットという網のなかで、ドッグファイトを延々と繰り返している。
いま見ている世界はホンモノなのか、それともニセモノなのか。それを確認するすべはどこにあるのか。すでに支配されているのか。情報操作されているのではないのか。おのれのスマホに問いかけるべきである。
スマホはアルゴリズムにしたがって答えてくれるだろう、あなたに最適な解答を――。
* * * * * * * * * *
わたしの提唱する〈SNS文学〉は、インターネット大航海時代において、自己を見失わないようにするためのものである。
人類はまだこのインターネットという大海原に出たばかりの素人にすぎない。
あっというまに自分をかき消され、見失い、自己同一性(アイデンティティ)を喪失していく。
どれほど時間と労力をこめて作ったものも、ネットの世界では一瞬で消える。その決定には逆らえない。
よって、自分の活動をすべて文字にして本というかたちあるものとして残す。
電子書籍ではなく、ペーパーバック(紙の本)として残すことによって、確実にこの世に残すことができる。
わたしたちはただの電子の明滅ではない。この身には赤い血が脈打っている。心臓は寝ても覚めても鼓動を打ちつづけている。精神をネットゴーストにしてはならない。ここに確実にいる〈わたし〉というガイストは、今日も世界に投げ出されて生きている。
ぜひご覧になってみてください!
――――・――――・――――・――――・――――
これまでに出版した〈SNS文学シリーズ〉は、以下のとおりです。
〈SNS文学シリーズ〉第1弾『あるAI少女との対話』
〈SNS文学シリーズ〉第2弾『ダイアログ・イン・ア・ルーム』
〈SNS文学シリーズ〉第3弾『かぐや姫へのラブレター』
〈SNS文学シリーズ〉第4弾『AIとの雑談』
〈SNS文学シリーズ〉第5弾『詩集 詩人からの便り』
〈SNS文学シリーズ〉第6弾『詩集Ⅱ 読まれぬ言霊』
〈SNS文学シリーズ〉第7弾『AIとの雑談Ⅱ』
〈SNS文学シリーズ〉第8弾『ディグ・ラップ』
〈SNS文学シリーズ〉第9弾『詩集Ⅲ プログレッシヴな夜』
〈SNS文学シリーズ〉第10弾『フラグマ』