イニ

女の子と遊んだ日記をずらずら書いていきます。

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一夜の口づけ

「モグモグ」 彼女が食べているきゅうりの先を俗にいうポッキーゲームのようにくわえていけば自然とキスできるんじゃないか。安易というかなんというか勢いだけの青年だったんだと思う。 そしてその勢いは酒の力で押され、彼女が食しているきゅうりをくわえた。 そしてそのまま彼女の唇へ あっという間の出来事だった。 また周りも見ていなかったのか、まさかそんなことをしているとは思っていなかったのか。とにかく盛り上がることもなく、引くこともなくキスできてしまったのだ。 本当にしたのか?疑問

    • 一夜の囁き

      「えっ、、、」 嘘だろ、と。いつもウケをとっていたこの芸人Tに顔が似ているというトークでそんな言葉が出てくるなんて。にわかに信じられなかったが、ハグかそうじゃないかくらいの形で腕を首にかけてきた。 周りもそれを見て盛り上がる。が、それ以上に自分の心臓の音が高鳴っていることでいっぱいだった。これって本気なのかどうなのか。少なくともMさんからくまさんに意識が向いてしまったのは確かだ。 少し試してみるか このときの自分は大胆だったと今でも思う。おもむろに目の前にあるきゅうり

      • 一夜の席替え

        「初めまして〜くまって呼ばれてますっ」 皆酒が回って楽しくなってきたところで隣に来たのは例のくまさんだった。よろしくお願いしますと軽く会釈をする自分。 だけどそのときの自分はMさんに夢中だった。くまさんとはささやかな挨拶をして会話はMさんへ。席替えもしてとりあえず全員が全員と会話しましたなんて全員の顔を見渡す自分がいた。 Mさんにちょっといいところを見せようとなんとなく司会者ぶってみたといったところか。今思えばダサい仕切りだ。しかし自分でも褒めたいのはここからだ。大体こ

        • 一夜の途中参加

          「ごめん〜!遅れた〜!待った!?」 出入り口に近い席の人が気づくくらいの大きさの声で入室してきた1人の女性。 彼女のことを皆「くま」と呼んだ たまたま親戚のお姉さんに似てるなあなんて思いながら兄の方をちらちら見た。それくらいの第一印象で。自分の中ではもうすでにこの人だ!っていう人は見つかっていたので正直感情の起伏はそこまでなかった。 名前はMさん。女性陣最年少の30歳。この会が行われた3月にしてはニットを着てきて大胆に体のラインが出てるのと、香水の甘い強い匂いが不覚に

        一夜の口づけ

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        • 一夜
          4本

        記事

          一夜の続き

          「イニくんごめんー少し遅れるねー先に男の人たちでお店入っててー」 内訳としてはこんな感じだ。 22歳の自分、同い年の友達Y、ハタチの後輩K そしてこれじゃあ若すぎると思い26歳の自分の兄を召喚。 その4人で待つこと10分ほど、遅れて女性たちが居酒屋の個室に入室。遅くなったと一言あってのそんな自分達待ってないですよとご挨拶も終わり、なんとなく顔ぶれをみるととてもじゃないけど、同い年の女友達からは感じられない色気、品を感じてしまった。 こりゃいつもの飲み会とはたしかに違うか

          一夜の続き

          一夜の始まり

          「イニくんの友達と私の友達で飲み会しようよ!」 あれは確か22歳のとき。知り合いのアパレル女性店員からの雑談の中の一言だった。 当然自分はYESと回答。当時彼女もいないし、単純に大人な女性と遊んでみたかった。 そう、彼女の年齢は32歳。 自分友達は20代入ったばかりの男子4名。 向こうは30代で色気を纏った女性4名。 合計8人の飲み会が実施された。 期待はあるもののどうせ子どもや弟くらいにしか思われないだろうと、今思えばそれこそ幼少の頃に子供扱いされていじける少年のよう

          一夜の始まり