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踊ってる場合じゃないインド映画「ピンク」



閲覧ありがとうございます。連休も、グランドフィナーレが間近になりました。スタンディングオベーションをしても、アンコールには答えてはくれません。。月日は容赦ないので。トホホ


今日は、連休中に、おうちで観たインド映画「ピンク」についてのコレアレを書いておこうと思います。インド映画は、あまり、好きではありませんでした。圧倒的に強い髭が生えたおっさんヒーローが眉毛が一本勝負な華麗なる美女を救って、悪者をギッタギッタにして、民衆から拍手喝采を受ける。時々、華麗な踊りが入り、これまた、その歌と踊りが長い長い。非常にエンターテイメント性が強く、サービス満載なんですが、、わたしは、濃いのは、ちょっと、、なんで、敢えて観ませんでした。
(インド映画ファンの方、ごめんなさい)


だから、この「ピンク」も、髭のターバンのおっさんが、踊り出したら、止めようと思いましたが、杞憂でした。


先ず、ピンクの画像を見てください


あの日本映画を思い出しました!

でかく写っているのは、犬神家の当主、犬神佐兵翁で、前の三人は、娘の松子、竹子、梅子です。
と、いうのは、わたしの第一印象で、

白髪の紳士は、引退してたけど、三人のために一時復帰した敏腕弁護士さんです。

そして、三人は、部屋をシェアして一緒に住んでいる仲良し三人組です。


ファラク、アンドレア、ミナール

あらすじをざっと書いておきますと、ミナールたち、三人組は、ある夜、知人男性の知り合いの男性たちとライブに行き、大いに盛り上がります。

ライブの興奮や、非日常の解放感も、あったのでしょう。三人は、男性たちに誘われるまま、リーダー格の男性の部屋に行ってしまいます。

その場所で、性的な誘いを受けたミナールは、激しく抵抗して、瓶でリーダーの頭を叩き、怪我をさせてしまいます。
慌てて、逃げ帰ったミナールたち三人組なんですが、「早く忘れましょう。」と、抱き合って震えます。

しかし、「忘れてたまるか」なのが、男性三人組の下半身タイガースです。特に、リーダー格の男は、インドの上級職にある親類がいたりして、プライドが許さないのでしょう。取り巻きの連中が、しつように、ミナールたち、三人に嫌がらせを始めます。


「お前が部屋を貸している三人組は、素行が悪い。今日、追い出せ」
とか、大家さんに電話したり、大家さんを待ち伏せして、脅したりと、なんだかなぁ的な手法に打って出ます。

無視していたミナールですが、業を煮やしていた下半身タイガースの三人組に、拉致され、性的暴行を受けてしまいます。

ここら辺から、多分、観てる方は、憤慨して、呆れることだろうと思います。


ミナールたち三人は、暴行の罪で訴えられますが、ミナールたちも、訴えたい。しかし、受けてくれる弁護士さんがいません。ここら辺も、なんだか、女性軽視な社会だなとミナールたちがかわいそうになりました。

しかし、ラッキーなことに、近所に元弁護士さんが住んでいて、彼はそれとなくミナールたちを観察していて、嫌がらせを受けているのを承知していました。


スケキヨじゃなくて弁護士さん

この、弁護士さん、登場した時、凄いマスクをしていたので、ちょっと退きましたが、病気の妻のために、外のウィルスを持ち込まないようにする為だったのです。優しいお方です。


裁判が始まりますが、インドは、女性に優しくない。検事も、ガンガン、誹謗中傷発言をして、
ミナールたちを売春婦扱いしてしまいます。

「値段の交渉で決裂したから瓶で殴った!」

「ひどい女だ!」

「男性と酒を飲むなど、あさましい!下品な女だ!」

などと、聞いてる方が泣きたくなるような、言葉を目の前15センチくらいの距離から放ちます。
日本ならば、事実無根の「名誉毀損」で、訴えられても、おかしくない検事です。ラッキョウみたいな頭をしていました。


警察の上層部も、リーダーの親類から圧を受けているので、調書なども、ミナールたちに不利になるような書き方をしています。
この裁判は、ボンクラ三人組対ミナールたちから、
インド社会悪対ミナールたちに変わっていったと
思います。


弁護士さんは、最初からは、黙ってラッキョ検事がまくし立てるのを聞いてましたが、
地道に捜査をした結果、警察の調書は偽造であったこと、警部の発言なども、ウソであったことなどがわかりました。


ネタバレに、なりますので、判決の結果は書きませんが、

弁護士さんの言った「男性が心得ないとならないこと。」に、インドだけじゃない認識の違いが見えました。

女性が笑いかけても、あなたに気があるわけではない。
女性が、お酒を断らず、一緒に飲んでも、性的誘いにOKだという意味ではない。

女性が、露出がある服装をしていても、あなたに見てもらいたいからではない。

そういう点を認識していたら、男性も、痛い目に会わなくてすむのだ。と、話しました。


そして、とても、大事なこと。

NOは、NO。
隠れた意味はない。


相手が女性でも、男性でも、相手が「NO」と言ったら、「NO」。それ以上、それ以下でもない。


相手を尊重しなさいよということなんでしょうが、
これが、親しい間柄、恋人や夫婦の間には、中々浸透していないのは世界共通なのかもなと思いました。

法廷には、女性もたくさんいて、食い入るように弁護士さんの話しを聞いてました。


イイねを贈りたそうな女性


インド映画「ピンク」
題名のかわいさはどこ行った的な重厚な作品でした。

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