「なんなん」性を見よ。な話し。
閲覧ありがとうございます。
今日は、学生のときバイトしていたホテルの厨房内で起きた、ある出来事について、書いておこうと思います。
わたしが、バイトしていたホテルでは、社員食堂があり、わたしたちバイトは、食事休憩がある場合は、そちらを利用していました。
しかし、厨房内の調理スタッフだけは、料理を作るスケジュールや、出勤体制がみんなと違っていたみたいで、その日の「余り」の食材で、当番が「賄い」を作り、調理スタッフ全員で、さっさと食べるというスタイルになっていました。
ある日の昼過ぎ14時くらいでした。
わたしは、夕方からのあるパーティーで使うグラスの数を数えながら、ラックを揃えていました。
後ろの調理作業台では、今日の賄い当番の男性がなにか、料理を作り、皿に乗せてました。
近寄ってきた調理スタッフAが、
「あっ!なになに??」と、皿を指差して言うと、
作った調理スタッフBが、怪訝な感じで、
「は?なんなん?」
と、言いました。
「え?なんなん?ってなに?」と、スタッフA
「なんなんや!」と、スタッフB
そこへ、近くにいたチーフが
「なんなん!なんなん!」と、心配げに入ってきて、
「賄い、なんですか」と違うスタッフCが来て
「今、持って行くから!待っとけ!!」とスタッフAが言って、
「なんなん、、」と言いながら、スタッフCが帰っていきました。
ちょっとわたしなりの解釈を乗せますと、
昼の賄いを見たスタッフA
「あっ!なになに??」(これは、なんという料理ですか?初めて見ました)
スタッフB
「は?なんなん?」(なんですか、あなた、わたしの作ったものにモンクがあるのですか!)
スタッフA
「え?なんなん?」(なんですか、その言い方は。まさか、気にさわったのですか!わたしは、悪気は無いのですよ。わからないのですか)
スタッフB
「なんなんや!」(これは、わたしのふるさとの郷土料理なんですよ。なんですか、あなたは。バカにする言い方をすると許しませんよ)
近くにいたチーフが
「なんなん、なんなん」(どうかしたのですか。険悪な雰囲気ですね。僕は心配で来ましたよ)
そこへ、スタッフCが賄いの催促に来ますが、
追い返されます。
「なんなん、、」(僕は、優しく質問したのに、あんな言い方をされるなんて、非常に不愉快千万です。まったくもう。)
と、こういう感じかなと思いました。
「なんなん」は、関西弁かなと思い、後日、スタッフBさんに出身を聞いたら違いました。広く使われている言語かなと思いました。
しかし、少ない言葉でも、ニュアンスにより、伝わるものだなと日本語の奥深さを感じました。