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【ナポリ⑧】ここまでナポリの石について深く考察してる日本人おらんと思う
街歩きの続き!前回の記事は👇
3.カトリック教会にイスラム!?
なんかすごい人…
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と思ったら、、結婚式ー!!!
イタリアでは、地元の通ってる教会で結婚式を挙げることが多いらしいんやけど、たまに、いわゆるザ・観光名所みたいな教会で結婚式することもあるらしい!
式中に一般の人も入って一緒にお祝いしてんの、めっちゃ素敵💓
ブンブン言わせて高級車で登場、すんごい豪華な式やった🤩
そして本題。我々のお目当ては、この絵👇
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そう、じっくり見たら、この絵のやばさに気がつくと思う。
キリスト教会の壁に、イスラム勢力(オスマン朝)にキリスト教徒(十字軍)が首を取られてる😨
そんなこと、あっていいのか!?
答えは「昔は、隠されてたけど、今は公開されている。」
何度も繰り返してるように、ナポリは昔からいろんな勢力の支配を受けてきた。
だから、15世紀にレコンキスタでスペインが来た時に「いかにイスラム勢力が残忍なのか。また、自分たちがこんなやつらから奪い返したんや!!」って見せつけでもあったらしい。
絵画としては、フレスコ画🖼️
壁に直接霧吹きで描くから、ふんわりとした明るい印象になる😀
4.ついにカラヴァッジョとご対面
カラヴァッジョは、17世紀以降の絵に革命を起こしたとも言われている天才。
光と影のコントラストを明確に描いた作風で有名。
また、私生活では、酒によって人を殺してしまい、この街ナポリで逃亡しながら絵を描いて売って生きていたという。🍷
そんな彼の作品の中でも最も複雑な構図だと評価されるのがこのPio Monte della Misericordia聖堂に描かれたThe Seven Works of Mercy(慈悲の7つの行い)。
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写真じゃこのすごさほんまに伝わらへん🤨
この作品は、マタイ福音書に記される「慈悲の七つの行い」が一つの絵画の中に収められてるってゆう大胆な構図の絵。
①死者の埋葬
②囚人の慰問
③食物の施与
④飲物の施与
⑤衣服の施与
⑥病気の治癒
⑦巡礼者の歓待
ぜひ探してみて🔍
答え合わせは👇このサイトめっちゃすごいで
そして存分にこの絵を嗜んだ後は、向かいの美術館へ!
ここでサプライズ…
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なんと、上からカラヴァッジョ見れちゃう🙊
同じ絵でも、下からと上からで光の反射具合が違うかったり、めっちゃ近くで凝視してたのと俯瞰するのとで目に入る人物が違ったり、、、
ほんまにええもん見ました!!!
5.鉱物学博物館
カラヴァッジョ見て満足して終わると思うやん、
終わらんのが私やねん。
てことでいっそいでケバブ食べて(ケバブとかカレー通りみたいなんも多い‼️)
やって来ました、Mineralogical Museum💎🪨
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大学の専門で実は鉱物学とかもやってて、ここはずっと来たかった!
でも大学内やから土日やってないし曜日によって午前で閉まるし、今回奇跡的に間に合った!
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お目当ては特に「黄色い鉱石」🟡
ナポリ1日目のブログで書いたけど、ナポリの建造物はとにかく黄色い。
「壁に使われてる石がTufo(凝灰岩)やから黄色いんだ!」って説明を、いろんなツアーとかガイドさんに聞いて来たけど、全然納得できん。
Tufo=黄色じゃないやん?
大学でサンプル見てても、黄色の凝灰岩なんか見たことなかった。
やからここに来て、何かヒントを得たかった。
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見つけましたよ!Sulfur(硫黄)💛
しかも、原産地がほとんどイタリア南部🤩
他の見ても、アメリカとかオーストラリアとか、ほんまに世界中から集まってるんやけど、このコーナーだけほんまイタリア、特に南部から採れたのばっかり。
しかもこれだけじゃない。
大学の自習室みたいなとこ案内してもらって論文読み漁っててんけど、そもそもここら一帯の凝灰岩の生みの親はCampi Flegreiの巨大噴火によるもの。
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そのカルデラの中心にあたる都市の名前がPozzuoliって言うんやけど、その名前はイタリア語でPuzza=Stinkつまり腐った卵みたいな臭いってとこから来てるらしい‼️
これが意味するのは、この地域自体が硫黄に富んでて、都市の名前がつけられた時から人々がその存在に気がついてて名付けたってことー!!面白い!!!
また、Naples Yellowって絵の具の名前にもなってるらしく、印象派で有名なモネが好んで使ったのもこの色らしい🫢🎨
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と、新たな収穫いっぱいで大満足の1日でした。
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カプチーノ0.4€!
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大学探検もしてワクワクした1日でした😎
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