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ミニチュア オーダー 三段飾りの兜

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

8年前に初めて端午の節句の三段飾りをオーダーしていただきました。

この時は段だけ発注して、資料を見ながら作りあげました。
カバーは組み立てるタイプの透明樹脂でした。

端午の節句はこいのぼりや桃太郎、金太郎のオーダーはありましたが、兜のオーダーは少なく、もうこれで作ることもないかなと思っていました。

こいのぼりを庭にあげることもなくなって時代の移り変わりを感じます。

そんな中、8年前にオーダーしてくださった方からもう一人のお孫さんの初節句ということでまた三段飾りの兜の注文をいただきました。

さて、どうやって作ったかしらと思うくらい時間が空いたので、画像からまた考え、今回は段も新しくし、それにぴったりな箱も作ってもらいました。


ぴったりサイズの箱だと送っても壊れる心配がほとんどないので、安心ですし、片付けるのも楽でお雛様にも喜ばれています。

これが今回お作りした兜三段飾りと箱です。

箱の上に飾った三段飾り
青系の金襴を敷きました。


兜の鉢は木の大きなビーズです。黒く塗り、金色で模様を入れました。
忍緒は赤い組みひも。
鍬形は透明なプラスチック板を切り抜き、金色に塗りました。


吹返と錣は粘土で作り、少し乾かしてから金色で塗り、吹返には模様を描き入れ、下部には刺繍糸でX印を縫いました。粘土に穴を開け、糸を通しています。


粘土を乾かす時間は勘です。扱いやすい固さになってから鉢に沿わせて接着します。

弓矢。
弓は農業用の柔らかくて太いワイヤーを使います。刀も同じ。
ワイヤーを曲げて弓なりにします。
金糸を巻いて装飾にします。
矢は竹を細くカットしたもの。
鏃は金色の紙。矢羽根は和紙で作ってあります。


刀は金糸と金色の紙で装飾しました。鍔も金色の紙。
若草色の刺繍糸で蝶結び。
弓も同じ若草色の刺繍糸で飾りました。

兜の櫃はバルサ材で作り、黒い塗料で塗りました。

2段目。
左には軍扇。厚紙に和紙を貼り、金色に塗ったあと赤で丸を描き入れています。

太鼓は粘土。白い皮を黒い鋲で止めてあるのを以前は色だけで表現していましたが、今回は粘土の黒い玉にしてみました。
もっと小さくてもよかったかな?
赤い絹布で太鼓の座布団?を作り、木の台に乗せました。木はアガチス。

陣笠は粘土。ちりめんで飾りました。

三段目。両脇に花菖蒲。

三宝に柏餅

同じく三宝にちまき


段は上の兜の段だけ奥行の深いものにしました。

箱は段に合わせて作ってもらいました。
作家さんは同級生なので、兜の実物など持って行って検討しあい、作りあげてもらいました。

箱の上に置くのもよし、箱の中に置くのもよし。
もちろん、出して飾るのもよしです。
ご自宅の条件に即して、お好きな飾り方で楽しんでください。

ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com

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