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【教育 映画#5】「サムライフ」

こんにちは、三太です。

9月に入りました。
夏休み期間中は比較的余裕があるということで、週2本投稿ペースでやってきました。
9月からはまた学校が本格的に動き出し、きっとかなり忙しくなります。
無理ない週1本投稿ペースに戻し、もし余裕があれば週2本あげていくということでいきたいと思います。

さて、このnoteでは「吉田修一さんの作品をもとにした映画ガイド」を作っています。
もちろんこれからもそこが軸になるのですが、中学校教員ということもあり、仕事のベースは当然「教育」にあります。
そのため「教育」関係の本を読んだり、「教育」について考えたりすることは普段からたくさんあります。
せっかくならそれもアウトプットしてみたいなと考えました。
月に1本ペースぐらいで「教育」に関する記事をあげていこうと思います。(と言いつつ、前回の記事も「教育」でしたが、今回は続きの方がいいかと思いまして…)

今回はその5回目になります。
税所篤快『未来の学校のつくりかた』に登場した教育機関に関わる、こちらの作品を見ます。

「侍学園」という教育機関がどのようにできたのかが映画になっていると知り、これは見るしかないなということで見ました。


基本情報

監督:森谷雄
出演者:長岡秀貴(三浦貴大)
    ユミ(松岡茉優)
    ケンジ(加治将樹)
    タカシ(柾木玲弥)
    ダイスケ(山本涼介)
上映時間:1時間55分
公開:2015年

あらすじ

長岡先生が長野県上田市に「侍学園」という自前の学校を設立するまでを描いたノンフィクション映画。(ちなみに侍学園は2004年の4月に開校しました)
長岡先生は高校時代に突然倒れて左半身不随になった過去がありました。
一時はそのまま動けなくなるかもしれないという状態から、懸命のリハビリで歩けるようになります。
そのころからの長岡先生の夢は「自前の学校を作ること」

               学校設立メンバー

長岡先生は高校教師として5年間を過ごしたあと、所持金725円のところから学校設立を目指します。
まずは資金集めのためのバー経営。
それだけではお金がたまらないので、本を出版。
できることはなんでもしてお金をためます。
無計画で、自分勝手で、でも夢を実現するための情熱は人一倍の長岡先生。
その熱い想いに感化されて、どんどんと支えてくれる人が現れ、侍学園開校へと突き進みます。

設定

・学校づくりとカウンセリング
・夢を追いかける
・仲間の存在

感想

長岡先生の熱い想いの根底には高校時代の恩師「ありちゃん」の存在があるのがミソだなと感じました。
長岡先生には何度か学校設立に向けて危機が訪れます。
そのときに自分を奮い立たせるのが、「ありちゃん」との思い出です。
長岡先生は「脱・先生」となりますが、やはり人から人への想いのバトンのようなものが根底にあるのだと思います。

映画の中では学校づくりと並行して、長岡先生のカウンセリング活動も描かれます。
その中に出てくる一人親家庭の厳しい現実や希死念慮をもった女の子などの掘り下げはあまりなかったので、その点はもう少し見たかったかなとは思います。(映画の本筋とはずれるので、仕方ないとは思いますが・・・)。

         長岡先生とひとり親家庭の子ども



この映画では長岡先生の「自前の学校をたてる」という夢が報われた瞬間までが描かれます。
けれども、それは夢が報われたと同時に、「侍学園」のスタートラインでもあります。
その侍学園でどのような教育が行われているかをもっと調べてみようと思います。
 
今回は映画「サムライフ」の紹介でした。
熱い教育活動の裏には、それを支える同じぐらい熱い先人の思いがあるんだと改めて思わされた作品でした。
 
それでは、読んでいただき、ありがとうございました。

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