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まぁいいか、のツケは後で来る。 書道の話

「もうちょっと長いのか…」「曲がった」。
ぶつぶつ言いながら、1日約30分、字を書く。

テキストが進めば、お題も難しくなっていく。
自分が「まあいいか」とゆるく次のお題に進んできたツケが、あとで来る。

後悔先に立たず。先人の言葉は本当だ。

書けたら絶対かっこいいお題。 でも書けない!

散懐さんかい---心のうちをはらす。(王羲之)

行書のレッスン1 入門編 より

カイ」が、わたしの字はカイに見える(笑)。
破綻している。
そういう「晴らす」ではないぞ

難しいやつ。思わず「出た」と呟く。「幽」だけに。

幽雅---奥ゆかしくてみやびやかなこと。(蔡世紋)

行書のレッスン1 入門編 より

「幽雅」。またわたしに全然持ち合わせのないモノ。

「幽」なんて、一画目から賭けでしかない。勝率が低すぎて半紙に怒られそう。
けないでけるようになりた…ややこしいな。

字を書くのは、いくらかストレス発散になるけれども、筆を運んでいるときはむしろ、我慢ガマンのような気がする。

お題の意味を探り、お手本と比べて自分へのダメ出しを重ねながら書く。
それに集中している、という点が、発散なのかもしれない。

お読みくださって、ありがとうございます。