春のような温かさがいつもある学校に… 色々なことに挑戦する　失敗したってかまわない　〜心の宝物221

🌷体の一部のように

山に囲まれた小さな学校
運動会に向けて、4年生の一輪車の練習には熱が入っていました。昨年度まで、低学年は一輪車を使用してはいけないというルールがあったため、一輪車のキャリアがまだまだ浅い子には、大きなプレッシャーがかかります。夏休み以降、ずいぶん練習しましたが、演技としての動きには、まだまだ課題があり、毎日、気の毒になるほど懸命に練習を重ねていました。

彼女は、小さなころから一輪車に親しんでいたため、自信をもって練習にも生き生きと取り組んでいました。

周囲にもよく目を配り、苦手な子には励ましたり、アドバイスを送ったりと、「みんなで運動会を成功させる」という願いを、自分の言葉や行動で示していました。それが他の子供たちのエネルギーにもなっていました。

🌷色々なことに挑戦する　失敗したってかまわない

運動会の演技は大成功でした。しかし、4年生の一輪車は、運動会で終わりではなく、地区の秋祭りでも発表の機会がありました。とはいえ、いったん切れた緊張感を保つのは大変なことです。

昼休みのグランドには、そんな仲間に声をかけながら、一輪車を楽しむ彼女の姿がいつもありました。多くの子が、彼女の笑顔に誘われるように、一輪車を手に取るようになりました。

背筋を伸ばして、さっそうと一輪車を乗りこなす姿は、授業中も変わりません。先生のお話にも、仲間の発言にも、必ず体を向けて聴いています。その姿は、話し手にエールを送っているようです。
机の上には、心のこもった文字で、丁寧にまとめられたノートが広がっています。

笑顔で、生き生きといろいろなことに挑戦する。失敗したってかまわない。もう一度挑戦すればいいんだから。

授業中の、休み時間の、そんなあなたの姿は、学級の中だけでなく、全校の仲間に届いています。あなたの姿にあこがれて、今、低学年が一輪車に挑戦をはじめ、できるようになる喜びを味わっています。来年の、再来年の運動会を楽しみにしています。

「挑戦しなければできるようにはならないよ。できるようになったときに、あなたの心の宝物が輝くよ。私もそうだったんだ」
あなたが送ってくれるそんなメッセージが、今の温かな学校を支えているよ。
ありがとう。

そんな気持ちでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで