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春のような温かさがいつもある学校に… 彼女の選択を支えるもの 〜心の宝物224

🌷昼休みの教室


山に囲まれた小さな学校
秋が深まり、昼休みにも、冷たい風がグラウンドを吹きわたります。しかし、元気な山の子どもたちには、そんなことは何でもありません。昼休みは一日で一番楽しみな時間。給食を片づけるが早いか、我先にグランドへ飛び出し、思い思いに楽しんでいます。

4年生の彼女も、外遊びは大好きです。
しかし、ある日の昼休み、彼女は教室にいました。

その日彼女は、予定黒板を書き換える係でした。隙間の時間にこなす子もいましたが、彼女は、仲間がグラウンドへ飛び出していったあとの教室に一人残り、余裕をもって仕事をすることを選んだのでした。

 チョークの白色も鮮やかに、心のこもった文字で書かれた予定黒板は光を放っているようでした。

🌷彼女の選択を支えるもの


「きれいに書けましたね。とても分かりやすいよ。ありがとう。でも遊びに行きたかっただろうに」
「ありがとうございます。でも、ちゃんと書きたかったから、今書きました」

彼女の姿がいじらしく、そう声をかけた私に、少しはにかみながら、しかしはきはきとそう答えてくれました。

運動会では、お母さんの手を引き、しかし懸命に走っていました。本当にうれしそうで無邪気な笑顔は、見る人の胸を打ちました。彼女をつくったものを、彼女の原点を見た思いがしました。

あなたの優しさや、素直さ、判断して行動する力をとても素敵に思います。
あなたの中に培われたそんな素敵さが、あなたの心の宝物が、これからも磨かれ、輝きを増していくような、みんなが温もりを受け取って、あなたのように輝いていくことができるような、そんな春のような学校にしようね。
私も全力を尽くすことを、改めてあなたに約束します。

そんな気持ちでお伝えしました。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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