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春のような温かさがいつもある学校に… 話し方名人週間2021 〜心の宝物311〜321

4年生の彼女は、説明の仕方を工夫しました。粘り強く水泳を学んでいますが、ファイトが表に出る方ではありません。しかし、説明の順序を変えるなど、伝わりやすいように工夫をして発言する姿が、仲間に感謝されました。

4年生の彼女は、物静かな人です。大きな声も得意ではありません。そんな彼女がはきはきと聞こえる声を意識する姿と真摯な思いを、仲間はしっかりと受け止めました。

4年生の彼は穏やかで優しい人でした。決して大きな声ではありません。しかし、ゆっくりと、一言をかみしめるように仲間を見ながら語る姿には、人とよくつながり合おうとする生き方が表れていました。

4年生の彼女は、いつも毅然と背筋が伸びていました。掃除の姿も、聴く姿勢も、その一点に込める気持ちと集中力の強さは、伸びやかな挙手に、はきはきした言葉に乗って仲間に伝わりました。

4年生の彼は、誠実な人でした。物静かですが、自分を甘やかさない言動を選択できる人でした。言葉を選び、丁寧に、聴く人に分かりやすく届けようとする積極的な生き方が伝わりました。

4年生の彼女は、春のような優しさと、妥協しない意志の強さで仲間から信頼される人でした。話すことを通して、仲間との絆を結ぶのだという強い意志が、聴く姿からも、はきはきと話す姿からも、学級全体に広がっています。

4年生の彼は、仲間のよわさに目を向け、それがその人の困り感とならないよう、さりげなく言葉や行動で支えることのできる人でした。野球で鍛えた声は、教室の隅々までよく通り、仲間と仲間をつなぐ力に満ちています。

5年生の彼は、常に全力を尽くして仲間とつながろうとします。その結果として、声のトーンや表情が豊かになり、仲間の心に柔らかく入っていきます。仲間への信頼が周囲に伝わっています。

5年生の彼は、徹底して聴き手の立場になりました。話題の数を示し、話し始めることを宣言して仲間の注意を促す。妥協のなさには、仲間への信頼と、つながることをあきらめない生き方が込められています。

6年生の彼は、あまり声高く話す人ではありません。そういう自己表現はしない人です。かといって、人とつながる自分の在り方を決しておろそかにはしない。訥々と、しかし最後まできっちりと語る姿は仲間の胸を打ちました。

6年生の彼は、強い意志で、自他の笑顔と成長を守る方向に、自分の言葉と行動を、選択できる人でした。穏やかですが、芯の強い彼の声は、直接心の深いところまで届く説得力がありました。

今回の取組で「話すことは、一見能動的なようだけれど、その人の立場に立った、受容的な行為である」とい認識が生まれました。

「積極的に聴く」「受容的に話す」
行動の様相とは、一見矛盾するようですが、実は本質に最も近いところにあるのではないでしょうか。
この認識が、今後、この学校の新しい文化となります。

かけがえのないあなたへ。
素敵なきらめきをありがとう。
出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
どうか、ありのままで。
どうか、幸せで。

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