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春のような温かさがいつもある学校に… さわやかに 率直に 〜心の宝物346

🌷新しい風

コロナ機の学校
3年生の彼女は転校生でした。新型コロナウイルス感染症や、お家のお仕事の都合で、当初は期間限定の、体験入学的な転入でした。しかし、その期間中に、本人もご家族も、学校や仲間たちがすっかり気に入ったことと、限定だったはずの期間の終わりが見えづらくなったこととで、正式に学籍を立ち上げ、転入することとなりました。

はっきりした意思表示、美しい敬語と、きびきびした立ち居振る舞い。この学校にはいそうでいなかったタイプの人です。他の子も、そんな彼女の振る舞いを受け止め、嘆賞しました。おかげで、彼女の入った3年生の学級には、新しい風が吹き込んだようなさわやかさと明るさがふくらみました。

🌷さわやかに 率直に

彼女の立ち居振る舞いで、周囲の目を引いたのは、あらゆることに怯まず手を伸ばす行動力でした。
それが下級生であれ、同級生であれ、その子が困っていると見れば迷わず駆け寄り、視線の高さを合わせて「どうしたの⁉」と声をかけます。そうして自ら保健室へ連れて行ったり、職員室へ急を知らせたり。聞き取った、あるいは看取ったその子のつらさや困り感に対する最善の言動を考え、決意し、実行します。
無論、他にもそういった子はたくさんいましたが、転入生とは思えない思い切りのよさやはつらつさが、彼女を目立たせていました。

授業中の教室へそうっと入ってきた人の存在に気づけば、授業を進める担任の先生や周囲の仲間に決して失礼のない絶妙の仕草で、会釈など小さく、しかし爽やかに、挨拶を届けます。

爽やかに、率直に、決して怯むことなく。
そうしたあなたの判断力や行動力を、先生たちも、仲間たちも、憧れながらまぶしく眺めています。
転入してくれる以前に過ごした環境が、あなたの中に培ったそれは、この学校にとっては新しい文化だといってもいいでしょう。
同時に、以前の環境にはなかった文化も、きっとここにはあるでしょう。
異なる文化が出会い、認め合い、融合してより素晴らしい文化を創り出す。
そんな営みの原動力になってくれている君との出会いを、みんなが、心から喜び、誇りに思っているよ。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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