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春のような温かさがいつもある学校に… 君が決意した精一杯を どんなときも応援するよ 〜心の宝物294

🌷「顔が床についちゃうよ」

コロナ機の学校
三年生の廊下では、今日も子どもたちが懸命に掃除をしています。ちょうど私が通りかかったときでした。何人かの子どもたちが、床を磨いている彼に何か言っているところでした。

彼は、集中して床磨きに取り組んでいました。
周囲の子が、そうして私も、注目したのは、その彼の姿勢でした。

左の頬がほとんど床についてしまうほど、視線を低くし、雑巾で拭いているのでした。

「A君、顔上が床についちゃうよ」
周囲の子は、そんな彼の姿に、賞賛と心配の声を送っていたのでした。

🌷君が決意した精一杯を どんなときも応援するよ

一点に興味や関心、意欲をフォーカスすると、周囲からの刺激に左右されず、そこにとことん集中することができる。
彼には、こんな強みがありました。

その個性は、ときに、結果として周囲との軋轢を生むことがありましたが、素晴らしい成果を残すことももちろんありました。
「『できる、できない』でなく、『得意、不得意』と言いかえてみよう」
子どもたちに、前提として先生方に、折に触れ、そうお話ししていました。

例えば授業中に、45分間ずっと座っていることが「できない」という言い方には、その人を突き放す最後通告のニュアンスがあります。ところが、「不得意」と言うと、自分の中の得意不得意が立ち上がり、その人に共感しつつ、一緒に進んでいこうとするニュアンスが生まれます。
「できる、できない」は評価を前提とした見方で、「得意、不得意」は共感・承認を前提とした見方だと考えています。(私見です)

この学級の子どもたちは、彼とそういう距離感で接し、彼の集中力を強みとして受け止めていました。それ故に、このときの彼も、安心して、自分の得意を、仲間の前で精一杯発揮していたのでしょう。

これからも、そういう君であってほしい。
これからも、こういう仲間であってほしい。
お互いの得意と不得意を分かり合って、赦し合って生きてほしい。
自分の得意と不得意を、大切な自分らしさとして、受け止め、人に伝えられる力をつけてほしい。

簡単なことではない。
だから、学校で、みんなで練習するのだ。

君が決意した君の精一杯を、どんなときも応援するよ。

かけがえのないあなたへ
素敵なきらめきをありがとう
出会ってくれてありがとう
生まれてきてくれてありがとう
どうか、ありのままで
どうか、幸せで

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