【20代で終活ノート】気付いたら、ナゾトキ作ってた
2024年ももうすぐ半分ですね。
私の今年の目標の一つは「エンディングノートを書くこと」です。
エンディングノートとは、"人生の最期を記しておくノート"です。
法的拘束力のある遺言書のような格式ばったものではなく、ただ伝えておきたいことを書き記しておく柔らかいものだそうです。
幸いにも今のところ死ぬ予定はないのですが、書いてみようと思いました。
なにしろ、2024年の幕開けは地震と飛行機炎上。
いつ終わりが来てもおかしくないな、と思ったのです。
私は旅行が好きでよく飛行機に乗りますし、年末年始に北陸に行こうと考えたタイミングもありました。
とはいえ2023年末には、エンディングノートを書いてみようかなと思っていました。
そもそも私は、未来へのお手紙が好きなのです笑
例えば、毎年誕生日には10年後への手紙を書いていますし、
毎年末には10年後へのビデオレターを撮っています。
…自分でも頻度が多いなとは思います(^^;
エンディングノートを書いてみるぞ!
…と思い立ったのは良いものの、何を書けば良いのかわかりません💦
そこで「エンディングノート テンプレート」などで検索をしたところ、様々なテンプレートを発見できました。
WordやExcel、PDFなど様々です。
ざっと一通りのテンプレートを見たところ、書いてあることは大体同じです。
貯金や口座、遺された家族へのメッセージや希望する葬儀のあれこれ。
このあたりは予想通りです。
意外と知らなかったのが、余命宣告についての項目です。
最初は"生い立ち"なんかじゃないんじゃない?
エンディングノートを見ていて、あれ? と思ったことがあります。
それは、「葬儀について」の項目が4章や5章など中盤に登場することです。
私のイメージでは、葬儀が一番最初に出てくるのではないかと思っていました。
理由はこうです。
事故や事件、病気等で急に亡くなった場合。
とにかく遺族は急いで葬儀の手はずを整えます。その時に運良くエンディングノートを見つけることができたなら。
「故人の生い立ち」なんて1ページ目から読んでいる余裕はなく、緊急性と重要性を兼ね備えている葬儀についての思いを最初に読みたいと思うのではないでしょうか。
そもそも、私の場合はエンディングノートを見つけてくれるような人は最低限の生い立ちくらい知っているはずです。
そこで私は最初に葬儀について書き始めました。
といっても、葬儀なんて喪主が一番大変なのでやっていただかなくて良いレベルです。
しかし難しいのは、遺族の心情と周囲からの目。
遺族は盛大に見送りたいと思うかもしれません。
もし身内だけで葬儀を済ませた結果、あとからポツポツト線香をあげに家に来られても迷惑でしょう。
結論、「一番あなたに負担の無いようにしてほしい」となりました💦
でも一つだけ私のお願いを書きました。
「菊を入れないでください…!」
葬式と言えば菊ですが、、、
幼い頃参列した祖父の葬儀で、菊の匂いが強烈で、菊に囲まれるのは絶対嫌だと感じた思い出があるからです。
呼んで欲しい人
葬儀に関して書くことは、喪主は誰にお願いするか。
そして誰に来てほしいか、です。
これらの項目は、今と5年後で変わってくる可能性があるので、
「エンディングノートって毎年更新しなきゃいけないんだな~」と大変さを知りました。
私の所属するコミュニティから各1人ずつ書いておきました。
あとは、その人が知り合いに知らせてくれると思ったからです。
エンディングノートの更新は大変そうですが、自分の大切にしたい人間関係がどうこれから変化していくのかを辿るのも楽しそうだなと思いました。
メッセージ
エンディングノートを書くにあたり、やはり一番重きを置きたいのはメッセージです。
このノートを呼んでくれている遺族や、忙しい中葬儀に来てくれた友人たちなど、伝えられる思いは伝えたい。。。
そこで思いついたのは、ビデオレターです。
人間は死んだ人の「声」をなかなか思い出せなくなってしまうと耳にします。
それならば、今この瞬間の生きている自分の姿でメッセージを伝えたい。
あなたがいつも聞いてくれていた私の声で、メッセージを語りたい。
もちろん、死んだ人間のビデオレターなんて嫌かもしれません。
一方的に思いを聞かされて、返事を伝えることも文句を言うこともできないからです。
だからビデオレターで伝えます。
余命宣告を受けたら…!?
エンディングノートにどう書くか、非常に悩む項目がいくつかあります。
例えば、余命宣告。
私は絶対に自分に伝えて欲しいです。
なぜなら、もし余命1年でも1週間だとしても。家族にお礼を伝えるとか、元気があれば誰かに会いに行くとか、そういう人生最後の身辺整理ができるからです。
しかし、余命宣告をしてもらうということは、
家族に余命宣告をさせるということです(実際に言うのは医師だとしても)。
自分だったら妹に「君はもうすぐ死ぬよ」と伝えられる自信はありません。
そう考えると、一方的に「余命宣告聞きたい!」と言うのはずるい気がします。。。
他にも、臓器提供。
もし20代で生涯を終えたなら、臓器提供したいなと思います。
若い人間の臓器は貴重でしょうし、それで救われる命があるのなら役に立ちたいです。
しかし遺族がどう思うかはわかりません。
初めて調べてみたのですが、本人が臓器提供の意思表示をしていても、家族が拒否すれば提供しないで済むそうです。
ということは、とりあえず私は「提供OK」としておいて、家族が嫌なら拒否してもらうというのが良いかもしれません。
(結局家族に決断を委ねるのか、と自分に呆れます。。。)
もう一つ考えているのは、献体に出すというものです。
献体登録とは、遺体を医学や歯学の教育・研究のために使用してもらうもので、解剖の練習などに使用してもらうことができます。
すぐに解剖されるとは限らないため、遺族とは長らくお別れすることになります。
生前に肉親の同意の上で献体登録をする必要があるそうなので、ここは少し考えどころですね。
でも結局、死因による!
遺してしまった家族や友人にメッセージを書くとしても、結局死因によるんですよね。
唯一共通するのは「20年間の人生、最高だった」という一点だけです。
(…あとは親不孝の謝罪。1点じゃなかった💦)
〇殺人事件の被害者になった場合
とにかく、私は死んだけどあなたは楽しく生きて欲しいとは伝えたいです。
ただ、復讐してほしい・してほしくない、などは伝えられないなと思います。
殺される瞬間は辛くて、苦しくて、悔しくて、寂しくて、犯人を恨んでいるかもしれません。
小説やドラマによくある「本人はこんなこと望んでない!」というセリフはあくまでフィクションです。
望んでいるかもしれないし、望んでいないかもしれない。
でも私に関して言えば、もう亡くなっているのでどっちでも良いかなと思います。
仮に「アイツをぶっ殺す」という復讐心が原動力になってしまったとしても。
生きててもらえればそれだけで十分です。
…逆に加害者が家族だった場合。
については、エンディングノートを書いても読んでくれない気がするので想定しなくて良いですね。想定したくもないですし(^^;)
〇病死の場合
病気による突然死の場合。
家で死ぬと、警察を呼んで死体検案書を作成してもらわないといけません。
近隣には事件か!? と家族に疑惑の目を向けられるかもしれないので謝罪から始まりそうです。。。
でも癌などのような衰弱していく病気の場合は、その時に改めてエンディングノートを作成できそうなので今回はしたためなくても良さそうです。
〇事故死の場合
責任所在によるところはあります。
誰か個人や企業の不注意や過失により起きた事故や、誰も悪くない運だけが悪い事故も想定できます。
責任の所在が明確な場合、殺人事件に巻き込まれた例と似てきます。
反対に誰も責められないケースの方が遺族には残酷だと思います。
「もし朝もう少し会話をして家出を遅くしていたら…」
「自分があんなことを提案したからその場所に出かけたんだ…」
などと自分を責め続けることになるからです。
なので事故の場合。
絶対に伝えておきたいのは「あなたは悪くない」となりました。
〇自殺した場合
今書く必要はなさそうです。
幸いその予定はないですし、自殺するならその時に書こうと思うかもしれません。
また、家族を恨んでいる可能性がありますし、この世に未練がなく逆に全ての痕跡を消している可能性もあります。
エンディングノート、書いたは良いけど…
なんだか暗い話になってしまいました。
とにかく、臓器提供のことなど色々と悩みながら書きましたが、一番の問題に直面しました。
エンディングノートの保管方法です。
エンディングノートに中には自分の資産についても触れています。
20代の資産なんて雀の涙ですが(笑)
でも例えばiDecoは、私が死んで3年以内に死亡一時金の申請をしないと権利がなくなってしまうそうです、なんとしてでも伝えなければ…!笑
私はWordでノートを書いたので、データとして存在しています。
しかし家族でさえ私のパソコンのログイン方法は知りません。
つまり、
エンディングノートがあること、エンディングノートの開き方をアナログで残しておかなければならないのです…!
※事前に渡しておくという手もありですが、生前に読まれるのは恥ずかしいですし、渡してから失くされても大問題です。
セキュリティ対策
そこで悩みに悩んで思いつきました。
謎解きを作ろう!!
大した個人情報のない葬儀についての項目や臓器提供・余命宣告などは紙にして良いとして。
そこに、データの保管場所とデータのパスワードなどを記載する必要があります。
現時点の私の場合、エンディングノートを見るのは両親です。
私の家族は比較的クイズや謎解きは好きなので、解いてくれると思います。
しかし家族以外には絶対に解けない問題を考えなければなりません。
全部で10問で、全て解くと新たな問題が浮かび上がり、在処がわかるようにしました。
そして10問は、一人では解けません。
母なら解ける問題と、父なら解ける問題、そして兄妹なら解ける問題というようにしました。
いずれも私との思い出にまつわるクイズなので、多分家族が協力すれば解けるはず…
・・・といったように、過去の思い出を遡りながら(家族なら確実に覚えているであろう出来事や事柄)をモチーフに謎解きを作るのが楽しくなってきて。
エンディングノート本編を書くよりもノリノリで作ってしまいました笑
このクイズも、自分の家族に変化があれば作り直さなきゃいけないんですけどね笑
エンディングノートのセキュリティ対策、
何か面白いアイディアあればぜひ教えてください!!
終わりに
エンディングノートを書いてみて楽しかったのは2ヶ所でした。
死後に見てもらうビデオレターと、謎解きの作問です。
もし今晩私の命が途絶えてしまったら。。。
このnoteアカウントで遺族に死亡報告をしてもらうのは規約に何か違反するのでしょうかね。。。
私は家族に伝えていません、
2000人の皆様に支えられているnoteを運用していることも、Xなどでイラストを投稿していることもです。
SNSでも恵まれていた、と最期くらい家族に伝えてみても楽しいかなと考えました(生前にこのnoteは見せられません!笑)
手順はこうです。
noteに私の死後に投稿してもらう用の記事を下書きに入れておきます。
それをエンディングノートにログインID・パスワードと共に記しておき、遺族に投稿してもらう、という案です。
家族に手間をかけさせてしまう点と、noteで死亡報告を見て不快な思いをさせてしまう点が懸念事項です。
でもお礼を皆さんに今までの御礼を伝えておきたいなという思いがあります。
実際にエンディングノートを書いてみて
各種端末のパスワードなどは記しておくと良いとして。
特に意向とかは残しておかなくて良いのでは? とも思い始めました。
極論自分の骨は家畜に食べさせてもらって構わないので、お金も時間も手間も何もかもを低コストで済ませてくれれば良い、とだけ伝えれば良いと感じたのです。
遺族が「故人が喜ぶと思って」色々なことをするのはとても良いことだと思います。
反対に、故人から何かを要望するのは負担ばかりになるかもしれないな、と思いました。
もし家族が亡くなったら…
自分が亡くなる分には好き勝手にエンディングノートを書けます。
でももし家族が亡くなって、エンディングノートを見つけてしまったら。
どんなことが書いてあったら悲しみが和らぐでしょう。
どんなことがあったら、明日に向けて前を向けるでしょう。
人生初めてのエンディングノートはまだまだ粗削りです。
生きていく中で更新するにあたり、遺してしまった方々が少しでも安心できるようなノートを作っていけたら良いなと思っています。
【最後まで読んでくださりありがとうございます!】
👇👇冒頭で触れた、10年後への手紙&ビデオレターについてはこちらの記事です!
ぜひついでにもうひと記事、覗きに来ていただけたら嬉しいです!
ではまたすぐお会いしましょーッ!!💫