【最高コレクション】10年後への手紙たち
秘密にしてきたコレクション
今回は、國學院大學さん後援の投稿企画「#わたしのコレクション」をきっかけに綴ります。
私が過去に綴ったコレクションは、「500円玉貯金」です👇👇
現在も絶賛探し中ですのでぜひお持ちの方いらしたらXなどでご連絡くださいッ!!
🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹
本記事では、家族にも親友にも言ったことのないコレクションを紹介させていただきます。
それはタイトルにある通り、ズバリ……
10年後への手紙たち
お勧めしたい理由は、日記のデメリット3つを見事に補うことができるからです。そのデメリットとはこの3つです。
①めんどくさい
②邪魔
③読み返さない
では、誰にも言ってこなかったのは何故か。
それは「変人と思われる」に決まっているからです(^^;;
今後も明かす予定はなかったのですが、、、
応募概要にこんな言葉を見つけました。
改めまして私のコレクションは、10年後への手紙たちです。
コレクションと言っても、現状、中を開くことができるのはたったの1通だけ。。。
きっかけは2015年でした。
10年後への手紙を書いてみたのです。
特段この年は、2分の1成人式のような年齢的に区切りでも、学校としての区切りでもありませんでした。
ただ、私は海外で留学中でした。
海外留学といえば「語学力が上がる」「視野が広がる」などと謳い文句がよくありますが、最も大きなメリットは別にあります。
私が留学で得られた最大の経験は「自分と向き合える時間」でした。
🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹
留学中は暇すぎる!
留学体験談や留学中の知り合いのSNSを見ていると、とっても充実してキラキラしているように見えませんか?
本当に充実はしているが多いとは思いますが、それ以上に退屈な時間も多いのです。
想像してみてください。
国内でさえ転校した初日は、文化のギャップに圧倒されますし、友達もいません。
さらに海外で言語が違えば、(いくら語学が堪能だとしても)孤独な時間は長くなります。必ず考えるはずです。
「日本のみんなは今頃何してるだろう」
「日本のシステムならもっとこうするだろうに」
そして主語は次第に小さくなって。
"自分”になっていくのです。
「日本にいた自分ならこうするけど、留学中だからYESと言おう」
「日本の自分なら流れに身を任せちゃうけど、断ろう」
「本当は嫌だけど、断るのも面倒なのでノリで頷いておこう」
しかしこれはまだまだ序の口。
退屈な時間はこんなものでは済みません。
ホストファミリーが観光地に連れて行ってくれるかもしれません。
往復する道中は大抵長くて移動中は暇です。
SNSでは、そこを飛ばして観光地の楽しそうな写真だけを載せているのです。
食事中もそうです。
友達やホストファミリーが話す話題は、自分が知らない人や出来事がトピックとなることが多いので、語学力に関わらず話に入ることは難しいのです。
そうなると、黙って沢山食べるだけの時間が長々と続くハメになります。
留学に行った人の多くが太って帰ってくるのは、こういった側面もあるはずです😅
親が子ども心を忘れてしまうように
いくら退屈な時間が長くても、留学先でお世話になっている人たちの目の前で、つまらなそうにスマホをいじるわけにもいきません。
日本では得られなかった"何もしない時間”"何もできない時間"を得ると、思考はさらなる変貌を遂げます。
時間が歪むのです。
「日本の自分だったらどうするか?」ではなく
「なぜ今の自分はこういう判断をするに至ったのか?」
「今までの自分だったらどうするか?」
と意識が過去へ過去へと向いていきます。
"そうか…!
中学生であの経験があったから今こういう決断をしているんだ、、、"
と思い返せたり。
"小学生の時に母にこう言われたから、
無意識にこんな判断軸を持ってしまっているのかも"
などと気付けたり。
一つの事象を思い出すと、関連して様々な思い出が蘇ってきます。
幼稚園の頃の〇〇ちゃんは元気かな。。。
小学生の時のアレ、誰か覚えていたら恥ずかしいな。。。とか。
そして今度は逆。
次第に意識は、未来へ未来へと向いていくのです。
「もし将来同じ状況に迫られたら、どうする??」
今の自分なりに最大限頭を掻きまわして思いつく限りの最善策を導き出したつもりだけど、もしかしたらもっと良いアイディアを思いつくかもしれないぞ…!
実際、私の中で中学生の時の意見と高校生になってからの意見が変わった例がありました。
それは『被害に遭うから若い女性がミニスカートを履くのはダメ?』という問いへの回答です。
中学生の時に導きだした結論は「ミニスカートを履いても良い」でした。
なぜ痴漢や盗撮をしてくる人がいることで、本人の自己表現を曲げなくてはいけないのだろう? と考えたからです。
ケガをしたら危ないから公園で遊ばせない、と決める親と同じだと思ったのです。
しかし高校生になり「ミニスカートは控えるべきだ」と考えが変わりました。
世の中に痴漢や盗撮をする人がいるならば、身を守るための自己防衛を講じるべきではないか? と考えたからです。
盗まれる可能性の高い海外旅行で、財布を剥き出しで持ち歩くでしょうか。
上記の例は、私の中で過去の自分と意見が変わったことを明確に覚えていました。
しかしほとんどのことは気づかずに無意識に過ごしてしまっていそうです。
まるで昔からその考え方を持っていたかのように。
親が子どもに「勉強しろ」というのは、今は勉強の大切さを実感しているからだと思います。
でも子どもの頃は別の理屈で「勉強しない方が良い」と考えていたかもしれません。
このように考えた結果、強く思ったのです。
日記のデメリット【3選】
今この瞬間を残せる画期的な道具といえば、日記です。
でも私は続かなかったのです。
原因は3つあります。
過去に何度か日記にチャレンジしたものの、三日坊主でろくに続いた試しがありませんでした😅
そこで考えました。
日記のデメリット3選を補う記録方法はないだろうか? と。
そこで気づきました。
「今度こそ日記を続けよう」と決めるのは、いつだったのか。
そう、数年に一度の年末でした。
そこに着想を得たのです。
1年に一度、今年を振り返る日記(…というより年記?)をつけることならできるかもしれない、と。
心新たにしようと、気持ちが上を向くタイミングがあるからです。
年末は大掃除やら何やらでバタバタするので、誕生日にしました。
一年を通じて区切りとなるタイミングを増やすのは良いことだと聞いたこともありました。
少なくとも年末と年度末の2回は区切りなので、もう一つ。
自分の誕生日が良い機会だろうと考えたのです。
これにより、「①めんどくさい」「②邪魔」は克服です。
1年に1度なら書くことはいくらでもありますし、そこまで面倒でもありません。
分量も、日記の1/300くらいになるのでそこまで嵩張りません。
🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹
残る一つの欠点は「③読み返さない」です。
克服するためには、読み返すタイミングを作る必要があります。
それを、10年後と設定しました。
これの良いところは、10年間は"見返さなくて良い"ということです。
逆にいえば、成長を実感できるのも最速で10年後です。
それまでは書く意味を実感できないかもしれません。
でも実際に書いてみて全然問題ありませんでした。
というのも、10年後の自分に向けて書くと決めているので10年後を想像しているだけでとっても楽しいのです。
ついに2024年の誕生日で10通目となります。
来年の誕生日から、手紙を開封できるのです…‼︎
実はこの記事の冒頭、今開封できるのは1通だけと綴りました。
6歳の時に10年後への手紙を書いたことがあり、受け取ったことがあるからです。
私はこの時から、イラストを描くことが好きでした。
絶対に届けることはできないけれど、精一杯の想いを込めてお返事を書きました。
もちろん、ゾロリとアンパンマンのイラストを添えて…
母からの手紙も同封されていました。
自分でも覚えています。
小学三年生の時まで、せっかく良い意見を考えても手を挙げる勇気が出なかったのです。
でも今は色々なことに挑戦しようと思えるようになってきました。
あなたの教育の賜物です。
ありがとうございます。
上記の手紙は16歳で開封するつもりでしたが、せっかくならと4年待って20歳になってから開けました。
この1通のお陰で、ついに2015年から始めた10年後への手紙の10通目が叶うところです。
【手紙の極意】書くと楽しいこんなコト!
新たに始めた10年前からの手紙を開封できていないので、どんなことが書いてあると嬉しいかはまだ明確にはわかりません。
ただ、すでに受け取った1通を通じて私が意識しているのは3つです。
① 今の物価、ニュース
例えば牛乳がいくらで売られているとか、1ドルが160円の超円安だとか。
総理大臣は岸田さんで、2024年の幕開けは地震と飛行機炎上だったとか。
こんなことを書いておくと、もしかしたら10年後「1ドル160円で超円安とか言ってたの!?」と驚くことになっているかもしれません。
② 今の交友関係や趣味、考え方
誰が好きで、何にハマっていて。この1年で行った旅行でのエピソードや、人生初の個展に向けてクラウドファンディングに挑戦したよ、とか。
noteで2000人の方に支えられて楽しく運用できてるよ、とか。
10年後にもし苦しんでいても、充実していた時があったことを思い出せるだけで幸せになれると思います。
③ 10年後予想と目標や夢
巷で言われる2030年にはAIがどうなって、2035年には〜などの予想があります。そう言ったことを書いておいたり、自分のこれからのキャリアプランを書いてみたり。
広瀬すずと結婚したい! 100万人のインフルエンサーになりたい! などなど笑 比較的本気で考えている目標の方が10年後に楽しいとは思います。
🔸🔹🔸🔹🔸🔹🔸🔹
10年続けて変わったこと
10年後への手紙を10年続けた人ってお会いしたことがありません笑
そこで、私が10回続ける中で変わってきたことをお伝えさせてください!
◯ビデオレター
途中から、10年後への手紙にとどまらず、10年後へのビデオレターを撮るようになりました。
一人で10年後の自分へビデオレター撮っているところを想像されてしまうと羞恥で耐えられませんが…😅😅
まず、文字にすると書ける情報量が少なくなってしまいます。
ビデオレターなら思ったことを淡々と話していくだけなので手も疲れずに楽だということが挙げられます。
次に、自分のお気に入りの物や今の自分の部屋の様子などを気軽に見せることができるという利点もあります。手紙であれば絶対に残していないであろう最近着ている自分の服なども記録として残せます。
最後に、自分の声です。
映像であれば声や表情の作り方、話し方が残せます。
例えば結婚すると夫婦の顔が似てくると言いますが、それは話し方や表情の作り方が似てくるという意味だと思います。外国に行くとその国の人っぽくなるのもきっと同じ理由です。
つまり、その時その時の(自分でも知らない)自分を記録できるのです。
私の場合、2019年ごろからビデオレターも始めました。
誕生日は手紙で、年末はビデオレターです。
手紙をやめない理由は、自分の今の筆跡を残しておきたいのと、イラストを添えたいからです。
ビデオレターは最初は気恥ずかしくてまともに話せませんでした。そもそもカメラの前で話せと言われても、意外と話せません笑
でもどうせ見るのは自分だけですし、しかも10年後なので〜と気楽にできるようになりました(>_<)
◯まだ見ぬ我が子へのメッセージ
私が10年後への手紙を始めた原点は、これです。
私は小学生の頃から子育てをしたいという夢があります。
そのためさまざまな状況で「もし自分が親だったらどうするか」を考えてきました。
そして何かを判断に迷ったときも「将来我が子に胸を張れるか」という軸は大事にしてきました。
そこで、20歳になったとき。
まだ見ぬ我が子が20歳になったときに見せる手紙をしたためました。
もし本当に子どもができ、嫌がらずに見てもらえるような性格・親子関係であったなら、お披露目するのは30年後です。
でも一人っ子ではなかったら。
兄弟の上の子だけに渡すことになってしまうな〜と悩んだ末、考えました。
社会に出る直前の3月に、ビデオレターを撮りました。
私は働かなくて良いのなら働きたくないですし、旅行や趣味で自由に過ごし続けられたら幸せだなと考えています。
その率直な想いを語りました。
もしかしたら、30年後の自分は親として「四の五の言わず働け」と言っているかもしれないし、働くことの面白さに気付いたかもしれません。
もし我が子が働くのが楽しみで仕方がないと考えているならば、それは親を飛び越えた素晴らしいことだとも思います。
親が自分と同い年だった時の姿や悩んでいた姿を想像することはできません。
だからこそ、もしありのままの姿を曝け出すことができたら、何か感じてくれるかもしれないと思ったのです。
でも本当に自分が我が子にこの動画を見せられるかどうかはわかりません。
見せられないような親になってしまったならば、それはそれで自分を見つめ直すきっかけになるかもしれないな、と思います。
10年スパンで物事を考える機会が得られるのは、とっても刺激になると思います!
来年、10年前からのお手紙を開封したらまたnoteで報告させていただけたら嬉しいです💫
ぜひまたすぐお会いしましょーッ😆
【最後まで読んでくださりありがとうございます!】
改めて考えると、今まで読んだ本リストを作ってます。
これも見方によってはコレクション…ですかね??
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?