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20代でネイティブアメリカンの「サンダンスの儀式」というものすごい経験をした伊藤研人さんの書籍『第7の旅』を読み始めました。
先日の「eumoな日」で購入したものの1つ。
それが、こちらの本です。
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伊藤研人さんが自身の経験を綴った書籍『第7の旅』
簡易プロフィール
大学卒業と同時に、環境問題や社会問題について学ぶため世界2周の旅に出る。海外でスキューバダイビングのインストラクターや過酷な肉体労働など、様々な仕事を経験。先住民との触れ合いなど、6年に及ぶ世界各地での様々な学びを通して、教育を志とする。
研人さんのことは、以前から共通の友人も多く、名前や活動のことは知っていたのですが、ご縁のないまま数年が過ぎた、昨年末、とあるウェビナーで一緒に出演し、初めて繋がることができました。
私の方は今年に入ってからカウンターカルチャーなどを探究し、書籍『万物の黎明』を読み始めたこともあり、ネイティブアメリカンについてあくまで書籍上になりますが、丁寧に学んでいくプロセスがありました。
だからでしょうか。今回、本をオススメしてもらった時にビビッとくるものがあり、この書籍を購入しました。
※彼は、20代の頃に、アメリカはミシガン州に住むネイティブアメリカンと共に過ごし、「サンダンスの儀式」というものすごい儀式をやり遂げた経験を持っています。
サンダンスの儀式とは?
四日間、飲まず食わずで踊り続ける。そして最後には、胸の肉を摘んでそこに木の棒を貫き通し、胸に刺さった木の棒にロープを括りつけ、そのロープのもう一方の端を木に縛りつける。それから、後ずさりすることでロープをピンと張り、そのまま木の棒を刺した皮膚が引きちぎれるまで引っ張るというもの
早速読み始めているのですが、ものすごい経験をされているなという驚きだけではなく、それを臨場感溢れる美しい文章で表現できている表現力もものすごいなと感じています。風景が浮かぶ、流れるような、洗練された文体に感じ入るものがありました。
ネイティブアメリカンに関する記述の中で特に印象に残ったところがありました。
「女性はサンダンスを踊る必要はない。なぜなら、女性は自然そのものだからだ。月のリズムで大地に血を流し、子供を産み、母乳を与え育む。命を繋ぐ力がある。自然のサイクルの中にあるのだ。しかし、男性には月の周期も無ければ、命を産む力も、育む力もない。自然のサイクルから外れ、もらうばかりになってしまいやすい。その為に、全ての繋がりの存在を忘れやすい。そのバランスの中で生かされていることも、それらに対する感謝も、兄弟姉妹である生き物に対する愛情も、女性よりも忘れてしまいやすい。その上、男性の方が腕力が強いのだ。もしも男性が、自然界や女性に対する感謝を忘れ、果たすべき責任を見失い、欲望のままに振る舞えば、全てを滅ぼしてしまう。我々は、全ての繋がりに感謝し、自然そのものである女性に感謝し、責任を果たさねばならない。サンダンスはそれを理解するためのものでもあるのだ」
この箇所が印象的だったのは、以前ハワイ島のオーガニックファームに3ヶ月滞在しながら、ヨガや瞑想を行ったり、さまざまなことを共同生活を通じて学んだ中で、気がついたところに共通している(男性が育む力もない、というのは同意しかねますが)と感じたからです。
そして、男性はいかにして「全ての繋がりに感謝し、自然そのものである女性に感謝」の状態の自分を獲得(あるいは思い出す?)できるのか?というのは私にとっても大事な探究テーマであったのですが、サンダンスという儀式がそのための手段でもある、ということに驚きましたし、ネイティブアメリカンの教えを自身の体験と重ね合わせて理解を進めることができそう、という可能性も感じました。
他にも興味深いところはたくさんありますが、今回は1つだけ紹介しました。
現時点では、「本気で生きる」を感じたい。(本気と言っても、決して大きな声を出すとかそういう範囲のことだけではなく。)そういう刺激を受けたい人にオススメしたい本です。ぜひ以下、見てみてください。本人のメッセージはこちら。
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