2020年11月は経営系の書籍を多めに読みました。〜読書記録シリーズ〜
はじめに
毎月月初にお届けしている読書記録シリーズ11月編です。
先月の読書数は、11冊でした。
8月以来の10冊超えです。嬉しい。
これで、累計は140冊となったので
2020年の目標冊数である150冊まで残り10冊!!
今月はすでに2冊読めているので残り8冊。
やるぞ、やってみせるぞ!笑
ということで、紹介していきます。
ビジネス書:経営系
ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法
・評価
オススメ度☆☆☆
読みやすさ☆☆
・概要
トイ・ストーリー、ファインディング・ニモなど数えきれないほどの大ヒット作を生み出しているピクサーの共同創設者が語る、創造と事業を両立し続けるためのあり方とやり方。
・感想
ピクサーの共同創設者であるエド・キャットムルの自叙伝的に書かれているので物語としても面白い。以前、アート・シンキングに関する書籍をたくさん読んだがこの書籍がアート的なものを事業として成り立たせ続けるために大切なことについて最も詳しく書いてあるように感じた。学び気づきの多い内容がたくさん書かれている名著なのだが、いかんせんページ数が多いため、よほど熱量高く取り組まないと力尽きてしまうかも。。。
全員経営 ハイパフォーマンスを生む現場 13のケーススタディ
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
以前から、野中郁次郎氏の言う知識創造企業には興味があったが、たまたま本書を見かけ、読みやすそうだったので購入。
・感想
野中氏の提唱されている知識創造理論は、生まれた背景に日本企業は垂直統合・工場型の経営モデルの限界をどう超えていくのか、21世紀の経営はどうあるべきかという課題意識があるそう。私はティール組織やアート・シンキングも同じ課題意識に対する答えの方向性を指し示していると捉えているのでその観点からも深めていけると感じた。ストーリー仕立ての事例が多く紹介されていて、その解説的に理論が紹介されているので、私には読みやすくイメージもしやすかった。何度も読み直したいと思う書籍です。
なぜ会社は変われないのか 危機突破の風土改革ドラマ
・評価
オススメ度☆☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
初版は1998年に出版され、ベストセラーになった。組織風土改革を事実を元にした小説仕立てで学ぶことができる。
・感想
とても面白かったです。組織変革系では、「組織は変われるか――経営トップから始まる「組織開発」」も分かりやすく本質的だと思ったが、この本は似た思想で違う側面(より長いスパンで、泥臭い面が描かれている等)ので、両方読むことをオススメしたいと感じた。また、約20年前から組織が自律分散化するためには情報の透明性が重要ということだったり、ティール組織でいう助言プロセスに似た意思決定方法の提案がされていたりという点がとても興味深かった。このことから、大事なことは昔から注目されていたが、アナログの時には経営者・マネジャーの高い基準の基でしかなしえなかった(労力が多大にかかる、アナログの限界がある)ところが、昨今ではITの発達により誰しもが取り組みやすくなり、事例も増えている?(未確認)ことが、再度注目されている要因の1つなのかもしれないと感じた。
日経ビジネス人文庫 なんとか会社を変えてやろう 実践ガイド・企業風土改革の進め方
・評価
オススメ度☆☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
上記の書籍の実践編。考え方とやり方が重点的に書かれている。
・感想
この書籍も面白いです。合わせて読んで欲しい。こちらも読んで思うのは、最近出た組織開発系の書籍と言われても気づかない内容だということ。それだけ根本的課題が変わってないのかもしれないが、逆に当時からこの視点で取り組み続けてこられた著者の方への信頼と尊敬の念が湧き上がりました。(何様!?ですが 汗)
組織の未来をひらく創発ワークショップ-「ひらめき」を生むチーム30の秘訣
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
スコラ・コンサルタントという組織開発(組織風土改革)を手がける会社で、プロセスデザイナーをされていた著者が書いた小説型の本。
・感想
著者の方と繋がるご縁をいただいたので読みました。この前の2冊を書いた著者が起業した会社で働かれていて、どういう背景からこの書籍が生まれたかも聴くことができたので、個人的には意味がある書籍となりました。組織開発に興味があり、その現場において、どういう道具箱が役立ちうるのか、そういった情報をまとめて得たい方に特にオススメできる本だと思う。
全員で稼ぐ組織 JALを再生させた「アメーバ経営」の教科書
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆
・概要
アメーバ経営を他社にコンサルティングする会社の代表であり、JAL再建の際も番頭的に取り組んだ著者によるアメーバ経営の解説本
・感想
もともと書評でアメーバ経営とは何かについて具体的な事例と合わせて一番詳しく書いてあるとのふれこみで購入したが、京セラでの話、JALでの話、異業種、海外の会社での事例と多数具体的に書かれているのでどういうものなのかイメージしやすかった。とはいえ、やり方重視の話であるからか、目標・夢はあくまで売上をどう作っていくのかについてであり、そろばんだけではなく夢観についても知るには稲盛氏が直接書いた書籍も読んだ方がいいなぁと感じる。
自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
元リクルートの著者が開発した自律自転する組織をつくるためのメソッド"G-POPマネジメント"について書いてある本
・感想
読みやすいです。OJTに有効な方法である1on1の持つ4つの問題(時間・相性・能力・形骸化)は確かに!と思いました。これらの問題を解決するのがG-POPマネジメントであるため、この課題感を持っている人にオススメしたい。特に、最終章「AIツールで人材の取扱説明書を活用する」がこれからの人材育成マネジメントの可能性を感じて興味深かった。
自己啓発系
Be Yourself 自分らしく輝いて人生を変える教科書
・評価
オススメ度☆☆☆
読やすさ☆☆☆
・概要
片付けで世界的に著名な日本人「こんまり」の旦那であり、プロデューサーでもある著者が書いた、自然体の自分をプロデュースしていくための考え方とやり方について書いてある本。
・感想
幸運にも発売前に献本してもらい、読了。特に素敵だと思ったのはそのエッセンスが夫婦の間、関わり合いの中で生み出されてきたものだということ。具体的なエピソードの中で今まで知ることができなかったプロデューサーとしての著者、夫婦としての2人が語られていて、その息遣いが感じられるようで感性が刺激された。また、私でも、あなたでもなく「私たちとして」を感じられるパートナーシップの本でもあると思ったので、ソレを感じたい人にもぜひオススメしたい。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
アメリカで提唱され始めた概念であるHSP(Highly sensitive person:著者は繊細さんと訳)である著者が書いた、HSPの傾向がある方が生きやすくなるコツが書いてある本。
・理由
書店で見かけるたびになぜか気になり続けたので購入。
・感想
書評を読むと賛否両論ありますが、個人的にはとても癒される内容だった。私はHSPの傾向があるなぁと思うと同時に、その個性を前向きに捉えられる自己肯定感・自己効力感が育っていたからだろうか。子どもの頃は、デパートなどの人混みにいるだけで疲れてしまっていたことはこの傾向があったからなのかもと思ったし、昔から人とコミュニケーションをするときに情報量が多いと言われていたが、そもそも人よりも受け取っている情報量が多かったのかもしれないと思えたり、自己理解が進んだ。こういったある種のタイプ分類は弊害も生むが出会うタイミングによっては諦める(明らかに極める)ことに役立つと思っていて、私はいいタイミングで出会えたように思う。その概念を生み出した著者の本も読んでみたいな。
ハッピー脳スイッチ 悩みは「解決する」ものではなく「消える」もの!
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
著者が講座で指導している内容について書かれている本
・感想
カテゴリー的にはスピリチュアルに類する書籍かもしれない。著者が好きであり最新刊ということで購入。お子さん(現在は全員二十歳を超えている)を4人育て上げるという現実的なこともしっかり取り組んでいる方なので、バランスがいい方と思っている。こういったカテゴリーが好きな人な人には第1作目、2作目から読むことをオススメしたい。
WOMAN'S GIFT 女性の自尊心がすべてを変える
・評価
オススメ度☆☆
読みやすさ☆☆☆
・概要
主に女性向けに講座を行なっている著者が指導している内容について書かれている本
・感想
同上。こういう本は特に相性が大事だと思うので、立ち読みしてみて面白そうだと感じたらオススメしたい。
さいごに
読書は量より質だと思っていますが、どうせなら数もこだわりたい!
去年は100冊ちょっとだったので150%成長した喜びを味わいたい。
そんな思いが私を駆り立ててくれています。笑
はてさて、今月は何冊で着地するのか。
残りを気にせず気になる書籍を読み続け
結果がどうなるか楽しみたいと思います。
【過去の読書記録】
2020年1月SDGs的起業家の本・SF小説などを読みました。
2020年2月告発、権力、政治系を多めに読みました。
2020年3月ティール組織系、政治系、スピ系など読みました。
2020年4月デザイン思考系を多めに読みました。
2020年5月組織マネジメントと成人発達理論系の本をメインに読みました。
2020年6月アート思考系の本をメインに読みました。
2020年7月もっとアート思考系の本を読みました。
2020年8月組織論の書籍をメインに読みました。
2020年9月業務改革系の書籍を多めに読みました。
2020年10月変革に関する書籍を読みました。
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