日本のヒッピー、カウンターカルチャーとラベル付された基を辿っています〜その2〜
「一つの時代を事実の羅列だけで学ぶことは性に合わず、その時代を生きた人物という映写機で映し出された物語から学ぶことが好きだ」
はじめに
時代探究シリーズ。年始から始まったそれは、アメリカの1950年代、60年代から舞台が日本へと移っています。
ここ最近は、マスコミによって「ヒッピー」「カウンターカルチャー」とラベルづけられた系譜の先端・中心にいた人物たち1人1人のストーリーを時には読んだり、時にはYouTubeで貴重な音声・動画をみることで知っていっています。
こちら雑誌『スペクテイター<45号>日本のヒッピー・ムーブメント』があったおかげで、地図を手に入れることができました。定価でまだ買えるのでこのテーマが気になる方はぜひ!
気になりリサーチしている人物
私が気になり、リサーチしている人物は以下の方々。
書籍が出ていたポンこと山田塊也(故人)に始まり、
追悼特集としてネットで情報がまとまっていたナナオサカキ(故人)
インタビュー動画が残されているナーガさん、ナモさん。
本人による書籍が残っている山尾三省(故人)
以上の方々は、「部族」というメンバーとして知られています。
また、日本人ではありませんが「部族」メンバーに大きな影響を与えたアメリカ人、ゲイリースナイダーも気になりました。彼の提言により、「部族」メンバーはコミューンづくりへと舵をきったとのこと。
彼のことを知る上での参考資料として手元にあるのは、彼と同じくビートニクの中心人物だったジャック・ケルアックによる書籍「ザ・ダルマ・バムズ」(絶版)。まだ読み始めたばかりですが、面白い!
同じくジャックケルアックの「オンザロード」と、アレンギンズバーグの「吠える」はまだ読んでいませんが、避けては通れないでしょう。
日本に話を戻すと、「部族」の次の世代であり、別の流れをつくった大友映男さんも、私にとっては気になる人物。ご自身による著書が絶版になっていましたが手に入れることができたので、これから読む予定。インタビュー動画が残っていたのはとてもありがたかったです。
さいごに
今回私が挙げた方々は、界隈に詳しい方であれば、著名な人だけが書かれており、この人もあの人もいるよ、というツッコミが入ることでしょう。徐々に浮かび上がっていく、というスタイルも好きなので、引き続きリサーチを楽しみます。
また、全員がメンズというのも片面しか見えていないと思えるので、その時代、その場所を生きた女性の方々についても調べていきたいと思っています。とりあえずは、上記で触れた各人のインタビュー動画を残してくださっている「1970年代前半を中心にしたカウンターカルチャーのアーカイブ・プロジェクト」に登場されている方々からでしょうか。
その中には私が直接ご縁がある方もいるので楽しみ。
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