消費者の意識から抜け出すことが、売るための第一歩かもしれない。というお話
■あたりまえを意識し、
そこからできるだけ逸脱しようと
心がけることが大切だと考えています。
なぜそのような思いを持ったのかというと、
あるセミナーの映像を見たから。
そのセミナーでは、
講師の方が受講生の意識を変えるべく、
極端な表現を使っていました。
例えば、付き合いたくない
お客様がいた場合は絶対に切るべきである
と言ったことや、
お客様がこちらの話を聞いてくれなければ
すぐに席を立ち去って帰るべきである
といったものです。
実際には席を立ち去るといったことはしない。
と後でフォローも入れていましたが、
極端な例を使い、意識を変えようとしてくれたのです。
■当たり前という言葉は、
実は恐ろしい言葉であると
感じています。
それぞれの国によって
国民性があるかと思いますが、
これは言い換えれば
その国の当たり前。
と言うこともできます。
■見た目は完全に外国の方であったとしても、
その方が生まれてから、
ずっと日本で暮らしていれば、
いつのまにか言葉づかいや考えかたは
完全に日本人になっています。
日本人的な発想だなぁ。
というのは、その人の発言を聞いていれば
すぐにわかるものですよね。
それほど、周りから受けた言葉や
考え方に影響を受けるということなのでしょう。
■そして、
この考え方は国という単位にとどまらず、
学生から社会人に至るまで、
あらゆる組織において存在しています。
よく、人材を鍛え上げてくれる会社がある
と言った話を聞いたりしますが、
これはまさに、
ある組織でしごきあげられることによって
同じような価値観や考え方、思考力を
身につけることができる良い例と言えるでしょう。
■そう考えていくと、
私たちは、意識的に自分がどういった
価値観や思考になっているのか
意識を向けない限り、
周囲と同じような色に染まってしまう
といえるでしょう。
もちろん、これが悪いと言うつもりはありません。
ですが、周囲と違うことを
成し遂げたいのであれば、
意図的に自分の意識の範囲を
広げることも大切になってくる
のではないでしょうか。
■少し話は変わりますが、
私たちは基本的には
消費者側の立場として物事を考えます。
ですので、販売者側の立場に立って
考えることは基本的にはできません。
(というより苦手です。)
販売者側がどれだけ苦しんでいて
赤字に嘆いていても、
消費者としては安くて質が良いもの買う。
それだけなのです。
■とするならば、
もし私たちが消費者側ではなく、
何らかの価値を提供する側の立場になりたい場合は、
今の自分は消費者の立場であるということを
強烈に認識することが大切と
いえるのではないでしょうか。
何かを買うような意識で
売ろうとしても、
決して売れないということです。
この考え方はあらゆる分野において
適用することができます。
■例えば、映画を見る場合においても
映画を観る側と作る側では
考え方がまったく異なるかとおもいます。
少し余談になりますが、
脚本を作る方法に関しての本を
読んだことがあります。
その本には注意書きがあり、
これからこの本を読むと、
前と同じように映画を楽しむ事ができなくなります。
それでも良いですか。と書かれていました。
映画を作る側の立場になることによって、
見る側が持っていた価値観が
ある程度薄れてしまうということでしょう。
■つまるところ何が言いたいのかというと、
私たちは何かを提供するという立場になった時、
まずは自分の意識を変える必要があるということ。
何も戦略を練らず(考え方を変えずに)
提供者側になったとしても、
それが結果に繋がる可能性は低いということです。
何かを提供する側になるのであれば、
今の自分から完全に意識を外す。
そんなことを意識することが大切と
言えるかもしれません。
●今日の動画(【1日3分】本から学ぶ 人生のヒント)
渋組織をまとめるには、熱量を持つことが大切【清貧と復興 土井敏夫 100の言葉】より
YouTubeでは、【1日3分】本から学ぶ 人生のヒントというタイトルで毎日動画をアップしています。
本を読み、その本の中で最も大切と思われた内容を3分前後でまとめてご紹介しています。
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